お父さんのバックドロップを観た

今日もまた雨。洗濯物が乾かない。布団が干せない。
そんなときは映画でしょ、そうでしょ。
んっ、違う?

今月巡ってきた唯一のレディースデーチャンスだ、雨だろうと構っておられまへん。
Survive Style5+も恋の門珈琲時光も観たいが。
悩んだ末に本日狙いを定めたのは「お父さんのバックドロップ」だ。
やっぱらもさんの追悼したいっしょ、そうっしょ。
少し前だがスタパ西郷どん新選組!)で牛之助(バックドロップ)な宇梶さんがウルウルしながららもさんを語るのを目にした影響も大きい。
マイナーな映画館(その名も千葉劇場)でやっているらしいのもなんだか惹かれる。

実際、その映画館で観るに相応しい映画だった。
ちっともお洒落じゃなくてあらゆる意味でコテコテで気取りというものがまるでない世界。
あっちもこっちもサエナイ人生、ボケとツッコミに溢れた台詞、きっとそうなるやろうなぁという展開、色んな匂い(香りではない)を思い出させる風景。
日本版フィールド・オブ・ドリームスとも言える父子の物語に笑い泣きして、ちらっと出てくるらもさんの姿と声にグッときて、派手さも重厚さもないけどあったかーい映画だったなーと満足感の残る作品だった。

サエナイ人達であってもここぞという場面でちゃんと光をあててキラリと輝かせる優しい脚本が良い。直球すぎるくらい直球だけど、お好み焼きで白飯食べてもええやんけ!と思わせるナニワ魂がこもってて野太い緩さがある。
役者さん達も良い。主演の宇梶さんはプロレスラーの(全盛期はとうに過ぎているけどちゃんと鍛えられた)肉体を造っていたし、松之助爺チャンを演じたチャンバラトリオの南方さんはなんとも言わせん味だし、一雄(牛之助の息子)役の神木隆之介くんはほんっとに小生意気で健気で繊細な10歳にうってつけだし、生瀬勝久南果歩!アナタ達ー巧過ぎっ!脇役もチョイ役もエエねん。
ほんでもってエンドロールのイラストがまたエエねん!

らーもさーん。いい映画が出来ましたねー!乾杯〜!

映画繋がりで「誰も知らない」再び。
先日パンフを買っておいてもらった友人に会った。読みごたえのある素晴らしいパンフだった、ありがとうベルエキップ。
色々また考えさせられる文章で溢れていたが、一番ツボ(番外編としてですが)はYOUのプロフィールだ。

「将来の夢:藤村俊二

やっぱり大好きだ、YOU!