「労働者M」を観た…

ケラリーノ・サンドロビッチ作・演出の労働者Mをシアターコクーンで観た。
出演は堤真一小泉今日子松尾スズキ秋山菜津子犬山イヌコ田中哲司山崎一などなど(豪華)。

感想、ひとこと「長ッ!」

3時間を越える舞台も面白ければあっという間に感じるもんだが。
役者さんたちは非常に頑張っておられたし笑える台詞も多かったんだが。

あれだけの役者を揃えておきながら、カーテンコールなしの舞台っつうもんを初めて観ましたがな。
終演後の観客達が伏目がちで無口なことったら。

あ〜あ、やっちゃった…な感じ。
カメレオンズ・リップの時にも感じた冗長さ、勿体無さが倍増していたと思うのは多分私だけではあるまいて。

重ねて言うが役者さんたちは良かったのだ、彼らは無罪!
特に松尾スズキには、もうそこにいてくれるだけで私は幸せです!と伝えたい。
いっそあのオリジナルな動きと魅惑の低音と、バナナとワニのまんなかに漂う哀愁を感じるためだけにお金を払ったと思えば良いに違いない!

キョンキョンも真一も奈津子も魅力的だけど(なんでそんなに馴れ馴れしいんだよスミコ)、今の私にはスズキが効くの!

というわけで珍しく大外れな舞台でしたが(あくまでも個人的感じ方です、お好きな方にはごめんなさい)、初めてお会いした方も含めて数人での飲み食べ喋りの会は楽しかったのでチャラ。いいえ、お釣りが来ます。

その頃ドラ(息子・仮名)は。
大将(夫・仮名)と日帰り旅行に出かけていた。
「氷結の袋田の滝とあま〜いイチゴ狩り、那珂湊で大ネタ握り寿司食べ放題!」という火サス(って今も続いてるのか?)もビックリな長いタイトルのバスツアー。
実は前日も当日も吐いたので行くのは止めたほうが…と説得したのだが、あま〜いイチゴ狩りに燃えるドラは聞く耳を持たず。
まぁ元々ドラは吐きやすい体質だし、熱はなく全身状態も問題なさそうだったので不承不承送り出した。
不承不承とか書きつつ自分は予定通り観劇し飲みにまで行く非情(非常識?)な母スミコですみません。

結果としては大丈夫だったようで、私が帰宅した時には大将と仲良く爆睡していた。
テーブルに紙包みと大きなひらがなのメッセージがあった。

「ままへ おみあげかってきたよ つかってねん」

有難く使わせていただくよん、益子焼きのコーヒーカップ
おみ「あ」げつき母の休日に深く感謝。