おでんと紅葉と任侠道

・我ながらワケわからんタイトルだ…
・先週末からのことをざっと書いておこうかと思ったときに浮かんだ言葉3つ
・シャンプーみっつ…(すいません、心に浮かぶままに…スマの古い歌っす)

・さて先週はいつもとなんやかんや違う週末でやんした
・金曜夜はヤフードームにおりました
・大将(夫・仮名)がドラ(息子・仮名)と行こうと取ったチケット
侍ジャパンキューバ王貞治ミュージアムカウンターシート、とやら
・しかし肝心の夫が沖縄出張になってしまい
・やむなく私が(中学校の懇親会をキャンセルして)ドラを連れて球場へ
・未知の方々(先生や保護者)との飲み会は気が進まなかったので良いのだが
・なんだか不思議な野球観戦の夜となった…
・初めて行った王さんの博物館は興味深い空間でドラも大喜び
・ガラス越しに球場をどーんと見渡せる素敵なカウンターシート
・だったはずなんだけど「音」って大事よね…!
・試合の「音」が全然聞こえないでやんの…!
・ラジオの音声を流す予定だったらしいが故障か何かで全く聞こえず
・目の前の試合経過はわかるっちゃわかるが誰が誰なんだかサッパリわからん
・応援団がたまに選手の名前入りの大旗を振ってくれるとわかったり(苦笑)
・ドラなんざガラスに耳を当てて外野席の声を聴きとろうとしたり(必死)
・博物館内ではオルゴールのようなBGMが小さく漏れ聞こえており(睡魔)
・「野球ゲーム」という展示物を眺めているような数時間(not観戦but観賞)
・「音」って大事よね…!(二度目)

・そして土日は我が家に父がお泊まり
・高齢で固いものはNG、好き嫌いも多少あることを考慮しておでん
・寒い日が続くと無性に食べたくなるのよね、おでん♪
・金曜日から仕込んで味を沁みこませたおでん♪♪♪
・しかし…なんということでしょう…!
・ヤフードームにいた私の携帯に姉からメール
・「今夜はおでんにしたから重ならないように頼みます」
・まじでーーーーーっ!(既にたっぷりのお野菜たちを仕込み済み)
・流石?姉妹、考えることが近い…のか?!(泣)
・他にも何か作ればいいやと思いつつ愛と悲しみのおでんに想いを馳せる(大袈裟)
・結局食べてもらいましたけどね、おでんもシッカリ(笑)
・私はおでんに玉葱を入れます、出汁に甘みが加わってグーですわよ奥様(誰?)
・あとは大根ニンジン椎茸シメジこんにゃくなんかもタップリと
・玉子も必須、牛すじと昆布は今回敢えてパス(大好きだけど父には不向きかと)
・蓮根も煮込むとホクホク美味しいっす、金スマ(だっけ?)でもやってたような
・つみれやソーセージ、練り物は膨らんじゃうから食べるチョイ前に適量を…
・この練り物を入れ過ぎるとおでんが悲劇的結末を迎えることもあるので要注意
・(以前やり過ぎて連日のおでんナイトに大将が悲鳴を上げたという…)
・父も気に入って沢山食べてくれて良かった良かった
・サバの刺身や生カキなんかも肴に久しぶりに父と焼酎を楽しめて良かった良かった
・夕食後、父がドラと将棋を指す姿を見てひっそりと感慨にふけるスミコであった

・いつかきちんと記録として書いておこうと思うけれど
・今年2月からの数カ月、父は本当に大変な状態に陥っていた
・思い返せば「キツネ憑き」とでも考えるしかないような酷い妄想に囚われて
・あちこちで尋常でないことをしでかし、結果本人は千葉で入院、家族も疲労困憊
・退院して福岡に戻ってからもテンションがしばらくは高いまま
・そのあとに反動のような「鬱期」があって
・その間、ドラの卒業&入学があり大将には転勤の辞令
・もう正直、なにがなにやらな毎日でやんした
・物件探し、学校選び、引っ越し準備、転校と転入の手続きと引っ越し後の片付け
・これが「福岡」でなければもっともっと大変だったはず
・少なくとも私にとっては転勤先が「福岡」であったことは天の恵み
・こちらでの生活も三ヶ月、ドラはすっかり博多弁(順応性高し、笑)
・私も当然のように出てくる言葉はすべて博多弁(回復力?高し、笑)
・大将は私たちの博多弁でのやり取りにいささか疎外感を覚えている様子
・大人になってからは方言って沁み込みにくいから…おでんのようにはいかんです
・逆に私は「奪われていた博多弁」を取り戻した感覚、う〜ん喋り易い!
・標準語は苦もなく使えるが(生まれ育ちはお江戸でやんす)思春期の言葉って
・なんだろう、人間のコアな部分に影響するのやも
・そんなこんなもひっくるめて、ようやく家族三人新生活のリズムは出来あがった
・そして父も穏やかで優しい「元の父」に戻ってくれた
・神仏に、そして家族と友人たちに感謝します…
・いまの父の状態がずっと続いてくれますように
・明日は父の81回目の誕生日

・日曜日は父と連れ立って近所の神社に出掛けた
・といっても本当にご近所でお散歩とも言えないほどの距離
・なんだけどな…父がすっかり足元が覚束なくなっていて
・ゆっくり、ゆっくり、噛みしめるように歩いてそれでも躓きそうになり
・腕をとって支え、車道側を歩いてほんの少しだけ「ヘルパースミコ」気分
・小さい頃よくおんぶや肩車(びびんこ)をしてくれた父
・大きかった背中がうんと小さくなって、背骨が曲がり体重も軽くなり
・颯爽と歩いていた背広姿の父は今は昔
・「色んな事を忘れてしまう」と淋しそうに笑う父である
・まだまだ、年齢の割にはしっかりしているほうだとは思うけれども
・通常では考えられない病的言動が何カ月も続いた影響もあってか
・(もちろん、それに対処するための薬の影響もあるのだろう)
・この一年で急に老けこんでしまった
・人間、誰しも年を取る
・だけどそれが身内のこととなるとどうにも切ない
・介護が必要になればもっと切なくやり切れなく、しんどい日々だろう
・曲がりなりにも一緒にお酒を飲めて、一緒に歩ける有難さ
・あの信じられない怒涛の数カ月を思えば夢のようだ
・あれはいったいなんだったんだろうね、お父さん…
・父が語りたくないのなら訊く気もないし、おそらく説明できるものでもない
・私自身、いい年をして精神的には父にいまだ甘えていたことへの「滝修行」か?
・これで結構、色んな滝に打たれてきてるんだけどなぁ
・でもそんなすべてがあって今があるのだからと、それはいつも思う

・話が逸れてしまったが、父と行った神社は紅葉がとても美しかった
・折しも七五三のお子たちとそのご家族が大勢お参りにいらしていて
・紅葉と、綺麗なおべべの幼子たちと、嬉しそうなご家族の笑顔が照り輝いていた
・境内のベンチで日向ぼっこをしながら父とその風景の中にしばし溶け込む
・晩秋の佳き一日となった

・突然また話が変わるけれども、昨日ついに映画「任侠ヘルパー」を観ました!
・んもうアニキ!アニキすてきすぎるアニキ!アニキかっこよすぎるアニキ!
・今はそれしか言えないので(おれバカだから…)また感想は改めて☆
・アニキ!惚れない女はいないぜアニキ!一生ついていきやすぜアニキ!
・オマエ足手まといなんだよ!と低い声でどやされたい…!(スミコがМ子化)
・ほんっとーにカッコイイ彦一さんでした、絶賛おススメですッ!!!!!