気管支炎その1

救急病院にかかる程でもない…と思っていた風邪だったが、自覚以上にこじれていて8日に医者に行ったら「肺炎一歩手前の気管支炎」と診断された。
7年前に肺炎で入院したことがある私は恐れおののいた。
だってだって、子供がいるのに入院なんかできないっつーの!
「ゲホゲホ先生、お薬を、強いお薬を〜!!ゴホゴホゴホ!」と懇願して家に戻ったが、いくら強い薬を飲んでも休養できなければ治らないんだよな、どーしよう…と、途方にくれてドラを見つめた。
大トラは休暇明けでバリバリに忙しいし、実家は遠いし、仲良しのママ友達は居るには居るが子供をしばらく預けられるほどの親しさではないし…。
ここはやはり自分が気合をいれて治すしかないのだ、と悲壮な?決意をしてドラに言い聞かす。
「いい?ママはね、具合がよくないの。お願いだからできるだけよい子でいてよ。」
するとドラは何を思ったのか、まじめな顔でじーっと私を見つめて近づいてきた。
そして。
私の鼻の穴に自分の指を突っ込んだ……。
ドラよ。お前はたくましい。母は誇りに思うぞ(半分ヤケ)。

気管支炎のつらさは、咳がどうにも止まらないこと。
しかも夕方から夜、そして明け方にかけてひどくなるので安眠できないのだ。
咳のし過ぎで胸が激しく痛み、このままじゃ肺炎になっちゃうよ!と泣きそうな数日を過ごしていた私にトドメの一撃。
それは大トラの京都出張だ、嗚呼!
後生だ行かないでくれ、とも言えず心身ボロボロのまま「ゴホゴホ行ってらっしゃい、お土産は千枚漬けをよろしく、ゲホゲホ。」と送り出した。(食欲だけは衰えず。)

その2へ続く。