春の伊豆旅行(4)

【3月29日】
大雨。ドライブ日和とはまったく言い難いが今日も車に乗りこむ。目指すは大トラが前から行ってみたかった「千人風呂」。しかしまたもや「宿の名前がわからん」と言う…。
「コンビニで情報誌をみたらわかるから大丈夫だ!」と大トラは自信ありげ。とにかく南下しましょうと車はどしゃ降りの中をひた走る。途中いくつかのコンビニで立ち読みするがそれらしき宿はのっていない。そのかわり見つけたのが「伊勢海老カレー」の店♪(今日も元気に食い意地家族、ははっ。)
数日間刺激の少ない?正しい和食が続いたので無性にカレーが恋しくなり、件の店「海砂利水魚」へ向った。本を見ていなければ絶対に立ち寄らなそうな素っ気無い店で、店のオヤジも愛想無し。だが!伊勢海老カレー、スマッシュヒット!!伊勢海老自体よりも、ルーに溶け出た味が非常によろしい。いつもドラに合わせて超マイルドなカレーばかり食べていたので、これぞ大人の味!にはスミコ、感激。
その時そんなスミコに天啓が!!
蓮台寺温泉」
唐突にその文字が頭に浮かんだのだ、これ本当の話です。
「ねぇ千人風呂って蓮台寺温泉じゃない?」という私を眉唾な顔で見ていた大トラだったが、次に寄ったコンビニになんと情報が。
「お〜っ!!こええ、本当だ!蓮台寺温泉の金谷旅館に千人風呂があるっ!」驚く大トラ。
おそらく昔見た雑誌か何かの記憶がふと蘇えっただけなのだが「そうでしょう、私には聞こえるのだ、天の声がぁっ!」といばっておいた。

さて、その金谷旅館は歴史を感じさせる正しい温泉宿であった。
「千人風呂」は男湯(一応混浴も可)で少し残念だったが、女湯もなかなかどうして広くていい感じ。とうとうと流れる湯はまろやかで奥床しい。
小さいながら露天もあり、小雨の中を一人でゆっくり浸かれた。どこからか桜の花びらが舞い降りて、それはもう風流の極みであった。

大トラとドラは広い広い木造の湯船で随分ゆっくり遊んでいた。雨の影響もあるのだろう、入浴客はまばらで心底くつろげた。
二人が上がってくるまでの間、静かな休み処で読書もできて日頃の慌しさを一時忘れる。

小降りになった雨の中伊東に戻る。
まんぼうやらかわはぎやらの刺身を買い、その他酒のつまみも各種取り揃える。
しかし伊東でも温泉に入り、いい加減湯あたりしたらしくお酒もそこそこに早寝。
ドラも疲れてグッスリ眠る。

その5へ続く!