運命の分かれ道?について少々思いをはせる

スタートは出遅れたが天気も良いし上野動物園に行くことにした。
ちょうどお昼時に上野についたのでまずは腹ごしらえ。
上野といえば、上野精養軒(シュウマイ屋さんではなく、伝統ある洋食屋さん)。
駅前の東京文化会館2階に精養軒が入っていることに気付き、迷わず直進。
久しぶりのザ・洋食は、昔デパートの最上階にあるレストランで食べたお子様ランチを思い出させるような懐かしさだ。
味そのものよりも、外食ということが嬉しくてウキウキした幼い頃。
(ちょっと遠い目になるスミコ。)

1階のホールに下りると一枚のポスターが目に入った。
それはモーリス・ベジャール振り付けの歌右衛門へのオマージュで、今日3時開演、一日限りの公演らしかった。
ベジャールによるバレエは大好きで、独身の頃数回見たことがある。

うわぁ見たい…・。
しかし今日の私は動物園仕様の服装、それに当日券売場にはチケットS席1万8000円の文字!
それ以前に大トラとドラはどうする。

大トラは「俺にも1万8000円くれるんなら行ってきていいよ」とほざく。
ほんの一瞬その気になりかかったがお財布の中身をしりつくしている私としては諦めざるをえなかった。

あ〜、残念!帰ってきとくれ、花の独身時代っ!!
あのとき転勤してこなければ、大トラと出会っていなければ。
もしくはもっと芸術方面の嗜好が一致する人(しかもお金持ち、笑)と結婚していれば。
あるいはまだドラがいなければ。

そこまで考えて思いなおした。
ドラと3人で行く動物園だってけっこうナイスなはず。
芸術的ではないけどね。

案の定ドラは笑わせてくれた。
ゴリラを見ては「パパァ!」、カバを見ても「パパァ!」
教えてませんってば、そんなこと。
そういえば昔私の姉スポンジも動物園でサイをみて「ママ」と言ったらしい。
血は争えませんなぁ。
大トラと母のために言い添えれば、二人ともゴリラやサイに酷似しているわけではありません、まぁ似ている所がまったくないともいえないけど…(フォローになってないな)。

こうやって、喜劇的休日は過ぎていったのでありました。
これはこれで、大事な一日。
ベジャールさん、いつかまた出会える日を私は信じております、それまではお互いの道を邁進しようではありませんか!

ベジャール氏、大きなクッサメをおひとつ。)