喧騒と静寂、子供と大人

W杯は凄いことになっている。
優勝候補とも言われたフランス、アルゼンチンなど有力チームが一次リーグを敗退。
そしてなんと!日本と韓国は共にベスト16に進出できたのだ!
快挙だ、見事だ、ブラボーだ!

しかし浮かれる国民(この際乱暴だがひとくくり)とは対照的に、選手達のなんと冷静なこと。
街にあふれる群集は「サッカーが好き」というよりも「とにかく騒ぎたい」人達に見える。
鬱々とした現在の日本で、もてあましたエネルギーがようやく出口を見つけたかのような喧騒。

確かに日本代表の活躍は心踊る。
決勝トーナメント出場は夢のような話だ。
しかし、当の代表選手たちのインタビューや態度を見る限りとても冷静で凛としている。
どこにも浮かれたところがない姿を見るにつけ「なんと大人なんだろうか」と感じ入ってしまう。

W杯はお祭りだから、騒ぐのも浮かれるのも勝者の特権だとは思う。だがあまりにも「頭の悪そうな子供」にしか見えない感情の爆発は…ハァァ、ヤレヤレ…。

ここぞとばかりに出てくる政治家にもうんざり。
利用するな!しゃしゃりでるな!あんたが何をしたっていうんだ?
歓喜の直後でも静寂の中にすっと身を置く選手達のほうがよっぽど頼りがいがある。
そしてよっぽどいい顔をしている!

…なんて、今日はちょっと語りモードになってしまったが、日本&韓国代表を祝福したい気持ちは私にも有り余っている。共催のW杯で、両国ともに決勝トーナメントへ進出できたことはなんて素晴らしいんだろう。

来週火曜のトルコ戦もメチャクチャ楽しみ!韓国もその夜にイタリア戦だ。
両国ともに、最善をつくす姿をみせてくれるはず。またTV前にへばりついて応援します!