残されたものは…

日韓共催W杯が終わった。
ひとことで言えばこの一ヶ月、色んな感情を味わう事が出来て楽しかった。
日本の活躍、韓国の驚異の躍進、強豪の敗退、新勢力の大活躍。
決勝リーグに入ってから俄然注目していたカーン率いるドイツが決勝戦までコマを進めたことで、日本がピッチを去ったあとも充分に世界のサッカーを堪能できた。

勝戦は、ブラジル対ドイツ。
攻めのブラジル守りのドイツと言われていたが、ドイツもかなりの攻撃を見せた。
ブラジルの守りも堅かった。
非常にいい試合だった…ただ、応援していたドイツが、カーンが負けてしまったのは個人的には悔しかったけれど。

しかしだ。
ふりかえれば4年前のフランス大会で涙を飲んだブラジル、そしてロナウドがW杯を手にしたことは素晴らしい事なのだ。
カーンの哀愁は胸に刺さったけれども、これがスポーツの現実なのだ。
三位決定戦後の美しい姿(トルコと韓国が肩を組んで健闘を称えあった)はスポーツの理想だが、勝者がいれば敗者がいるのだ。
だからこそかえ難いほどの喜びと、やりきれない悔しさが残される。
現実は厳しく、時に気まぐれで、甘美な蜜と苦い涙を同時に内包する。
だからこそ、次を狙うんだろう。

TV観戦するだけの気ままな立場ではあったけれど、それなりにムキになったりはしゃいだり怒ったりできた。
自分から関わりを求めれば、何らかの波動を感じる事が出来る。
それを実感した一ヶ月でありました。

しっかしカーン!最後まで男前だったよっ!!
「ゴールが入るのはサッカーでは当然の事だ、くよくよなんかしていない。」

いいぞっ、やせ我慢!いいぞっ、本物の負けず嫌い!
くよくよせずに4年後も最強のキーパーでいて欲しいです、ハイ!