私が三谷幸喜を好きなわけ

いつレンタルビデオ屋に行っても貸し出し中だった「みんなのいえ」をやっと見ることが出来た。(遅っ!)
三谷作品にはお馴染みの役者さんたちが、ほんのチョイ役から主役まで数多く出演している。
新顔のココリコ・田中くんと八木さん(アナウンサー)にもちゃんと三谷カラーが施されていて楽しい。
三谷ならではの風刺とユーモア、ちょうど笑える範囲の誇張とペーソスが感じられて大好きな映画だった。

私と三谷幸喜との出会いは「やっぱり猫が好き」からだ。
出演者の持ち味とセリフや動きの可笑しさに惹かれてよく見ていた。

三谷作品の特徴は「小」という字で現せると思う。
「小ネタ」で笑わせ「小粒」ながらもうならせる人物描写があり、「小粋」でスカしてないセリフにあふれ、「小確幸」を得られる。(最後のは村上春樹氏のパクリ!小さいけれど、確かな、幸せ。)
大体において壮大なテーマがあるわけでもなく、感動大作といったものとは無縁だけど最後に温かいものが残る。
登場人物がみんな愛すべきキャラクターなのもいい。
たとえ悪役であっても、憎めないというよりもキュートですらある。

好きだぁ、三谷!毎週水曜日は朝日夕刊にコラムが掲載されている。これがまたいいのだ。
これを読みたいが為に私は夕刊をとり続けている。
(夕刊は記事がおもしろいのでもともと好きなのだけど。)
彼のエッセイは非常に面白い。対談集なんかもかなり笑える。

だが…別に男性として魅力を感じているつもりはなかったんだけどな(ごめんね幸喜)…、なぜかわからないが先日夢に出てきた幸喜と私は「不倫関係」にあった(ごめんね小林聡美)…理解に苦しむ。
ま、そんなことはさておき。

再来年の大河は三谷による「新撰組」だという。
嬉しいけど、ちょっと不安…大河って、三谷に似合うのか?
キャスティングやもちろん脚本に期待はしているのだが、大河で三谷カラーを充分にだせるのだろうか?杞憂に終わることを望む。
そして私は今迷っている。
やっぱり猫が好き」のDVDを買うべきかどうか…いろいろと財政難だしなぁっ!