めずらしく読書感想など…

かつては活字中毒だと自負していたというのに、最近はめっきり本から遠ざかってしまった。
一番の理由は「通勤時間」がなくなったせいだ。
往復1時間以上かけて通勤していた頃は、鞄に必ず2冊以上の本を入れていた。
(読み終わってしまったときの保険。もしくは通勤帰りに本屋で購入したものなど。だから私のバッグはいつもかなーり重かった。)

それなのに、ああそれなのにそれなのに。
読書の時間をとれないわけではない。現にこうしてPCに向う時間があるのだから。
しかし時間があくと、ついビデオをみたりPCを開いたりしてしまう近頃の私。
見る活字といえば新聞とチラシくらいというテイタラクだ…。

そんな私が唐突に本を一冊よみました。
しかも一日で。ひとおもいに。あっという間に。
田口ランディ著「アンテナ」を。

田口ランディについては姉のスポンジに以前から「読んでみれば?」と言われていたので、気にはなっていた。
彼女のメールマガジンは購読していたからまったくその世界に触れていなかったわけではないが、きちんと作品を読んだのはこれが初めてだ。

感想。面白かった。(おいおい小学生かよ!)
なにがって、精神世界の描き方に迫力がありオカルトっぽい部分でも説得力があるから。
暗く重たい題材を扱っていても前向きな気持ちになれるところも好きだ。
吉本ばなな村上春樹を最初に読んだ時の感覚にちょっと似ている。
読み終わってすぐに他の作品も読みたくなった。

大体私は「この人の本面白い!」となると出版されているその人の作品はすべて読みたくなってしまうという強欲な人間だ。(そのせいで貧乏でもある…ん?貧乏なのはSMAPのせいだっけ?)
文庫本で何冊か出ているのでとりあえずちょっとずつ。
読み始めると止まらなくなるタチでもあるので(つまり自制心がたりないのね)、生活に支障をきたさない程度に、ちょっとずつ。
秋に向けてささやかな読書復活宣言でした。