今更ですが「GO」を見た

ものすごく今更ながら、邦画「GO」を見た。
かなり評判になった作品だったので細切れの映像は目にしていたし、脚本は大っ好き♪なクドカンだし、主演・窪塚クン&柴咲コウだし、ともかく見たいみたいと思っていながらようやく今ごろレンタルビデオでの鑑賞となった。

想像以上に良かった。
テーマが重いものだから沈みこんでいくような作品かと思っていたら、正反対。
テンポが良くセリフもうまくコメディ的要素がふんだんだし、メリハリがあって見やすい。
もちろん核心部分はズシリとくる。考えさせられる。
拉致問題その他が連日報道される昨今だから尚のこと胸に響いた。

窪塚くんは「少年H」のおとこ姉ちゃん役を見てからファンになった役者だが、やっぱり好きだ。
好きだという割にはちゃんと見ていなくて、他に見たのは「池袋ウェスト・ゲート・パーク」と「溺れる魚」くらいか。
題名もさだかでない斜め見ドラマにも出ていたようだけど、その辺は印象がない。
「ピンポン」は見逃したし、もうすぐ「凶気の桜」も上映されるらしいがきっと両方ともビデオで見るんだろうなぁ。
一度ちゃんと映画館で見たいな、窪塚。

柴咲コウは上手かったけど「バトル・ロワイヤル」の演技の方が度肝を抜かれた。
役柄が違うので仕方ないけどね。

山粼努と大竹しのぶが演じた窪塚の両親は鮮烈、お流石でございまする〜!
他にも荻原聖人がオイシイ役(笑)で登場、これは役者というよりも役そのものが好きだ。

クドカンの脚本は文句なし!
なぁんてね、原作を読んでいないのでどの程度脚色してあるのかわからないのだけど、セリフの端々に木更津キャッツアイテイストも感じられたりしてまたしてもヤラレタ。
原作もいつか読むぞ。

今はスマ友Bに借りた「向田邦子の恋文」を(勿体無い気がして)ちびりちびりと読んでいる。
主に高校時代、私は向田作品をほぼ読破した。
しかし十代後半の私がどれだけのものを感じ取れたのか心もとない。
その頃にしか持てない感受性もあるだろうけど、やはりもう一度この年で読みなおしたいと思う。
未読の本再読したい本限りなし。こりゃ嬉しい悲鳴か?

見ていない名画も数知れず、見にいきたい舞台も果てしなく・・・時間を惜しんで文化・芸術に触れたいのだけど日常生活は容赦ないよなぁ。
できるだけ時間を作るしかないってことかな。