ドラの謎

ドラ(仮名・息子・もうすぐ3歳)は毎朝起きるとすぐに「本日のキャラクター」を設定する。
なんのことはない、自分が〇〇になったつもり…というごっこ遊びだ。

「ドラ、今日はドラえもんね」「ミッキーにしようっと」「今日はスプー!」とか、そんな感じ。
ついでに私のキャラクターも決めてくれる、大概が自分のキャラと対になったもの。(静香ちゃんとかミニーとか。しかし静香ちゃんと言われると妙に居心地の悪いワタクシ。その名前に罪はないがキライなんだよー、笑。)

たまたまその場に大将(仮名・夫)もいれば彼の分も設定するのだが、最近なぜかパパは架空のキャラクター「会社くん」にされてしまう。

会社くん…なんかせつないネーミングだ(涙)。

「パパどこに行くの?」
「会社!」
「パパ今日はお休み?」
「会社だよ!」
「パパ今から何する?」
「会社でお仕事!」

そんな会話を日々繰り返していた結果がこれだ。
大将はドラから「会社くん」と呼ばれて可哀想なくらいガックリきていた。

でもどうやらドラにとって会社というのは、デパートの名前のようなものらしい。
パパはそのデパートが好きで毎日お出かけしている…と思っているようなのだ。
(その方式で言うならドラは「ヨーカドーくん」だよ…)

「仕事」についても当然ながらまだ何の事かイメージできていない、と思っていたのだが。
さっきこんなことをポツリと言った。

「ミッキーさんはお仕事してるんだよ」
「えっ?ミッキーさんってなんの仕事してるの?」
「んーとね、プリンタを買う仕事!」
「はぁっ?プリン?」
「ちがうよ、プリンター!これ!」

指差したのは最近買ったPCプリンターの箱である。

ほほー。そうなのか。

ドラの頭の中って興味深い。
これから益々言葉数が増え、イメージしているものを鮮明かつトンチンカンに表現してくれるのだろう。
こういうことが子育ての大きな楽しみのひとつなんだな…と実感する今日この頃。