コントラスト
僕の生きる道。
映像のやわらかさと時折まじる硬さ。
光りと影。
白衣の眩しさと濃い色のスーツ。
前からこのコントラストは「生と死」を照らすためのものだろうと感じていた。
今日はさらに、中村先生のアパートが「無機質で冷たい部屋」から「暖色の布と植物で彩られた温かい部屋」に変貌する様子が心に染みた。
それはそのまま、中村先生の心情風景でもあろうから。
白いウェディングドレスとタキシード。
ステンドグラスから差し込む陽光。
音楽室へと続くらせん階段。
のばらの調べ。
どれもこれもが天上の世界を何処か彷彿とさせる。
厳かだけれど親しみやすく、清らかな精神が共鳴する力強さを描ききっていた。
素晴らしい。
今回は泣く…というよりもしみじみと感動いたしました。