観察日記

「なぁ、待てよ!東京まで一緒に行こっ?」
そう言ってオトコはぐっと彼女の手を引き寄せた。

…って、なにが始まるかと思いますわよねぇ(笑)。
これ、こないだ山手線で隣り合わせた男女(まだハタチそこそこと思われる)の再現フィルムのようなもの、です…なんか完璧に象耳ダンボになっちゃいまして、ほほほっ。

目黒あたりで降りようとした女子Aちゃんを熱く引き止めた男子Bくん、今から告白でもしちゃうのかっ?!という勢いかと思いきや。

「え?ん〜。…わかった☆」
まんざらでもなさそうに坐りなおしたAちゃんに向って
「ほんとっ?じゃちょっと待って!」
とやおらケータイをチェックするBくん。

「あ、東京駅で○○ちゃん(明かに女子の名前)と会うから…それまで話そうぜ♪」

どーいうことっ?
「私はツナギかっ!!」
Aちゃんの心の声が聞こえた気がした…。

しかしその後も二人は割合いい雰囲気で話しつづけた。
「俺こないだ○○と××からコクられちゃってさっ!」とか…。
「あたしねぇ、○○から電話きたよ」(○○くんってのはどうやらモト彼らしかった)とか…。

おめーらどないなってんねん!
ただの友達なの?それともお互い妬かせようと思ってそーいうこと言ってるのっ?

そんなこと気にしながら読書する(フリの)三十路オババの存在など、もちろん彼らは眼中にも入らず。
ほんでもってイチャイチャしてるのは更にどーいうことやねんっ!
(ナゼ関西弁もどきで書いているのだろう、自分…。)
どうでもいいけど、Bくん本当にそんなにもてるんかっ?
そんなにイケテルよーには見えんぞっ?
女子たちから貰ったメールをAちゃんに見せまくるっていうその態度はアリなわけっ?

しかし。
たまに観察すると、面白いもんである。
ドラと散歩ばっかりしてる日々には紛れこまないシーンなので、新鮮だったなぁ!