激痛の理由?

「どうしたの?」
「う…右脇腹がものすご痛くて…さしこみ…血液検査とレントゲンとCTスキャンやってもらった…結果はまだ…」
「ええ?飲み過ぎとか、牡蠣にあたったとかじゃないのね?」
「違うらしい…牡蠣は食べてない…飲んだことは飲んだけど…そんな痛さじゃない…」

そりゃ毎日ハードワークだから、疲れもたまっているだろう…心身ともに。
不規則な生活、仕事のストレス、蓄積疲労、過労死(おいこらっ!!)…色んな言葉が頭をグルグル。

そして内心激しく反省。
ドラの世話は普通にしているつもりだが大将の世話はかなり手抜きだった昨今の自分。
自分からはなかなか仕事の愚痴もこぼさないタイプだからと放っておかないで、たまには聞き出すようなこともしたほうがよかったのかも?なんてことまで考える。

まだ点滴に時間がかかりそうだったので、ひとまずドラを連れて帰ることにした。
(ドラの昼食もまだだったのだ、眠いし空腹だしそりゃドラもグレるっちゅーもんだ。)
各種検査と薬代を支払い(これがもうビックリな金額!!)帰宅し、簡単な昼食をドラと済ませて昼寝をさせる(私は流石に眠気は吹っ飛んでいた)。

昼2時過ぎに大将帰宅。
顔色が悪い。
「どうだったの?」
「うん、今日の検査では異常が見つからなかったらしいんだけど…薬で痛みを抑えておいて、土曜日に胃カメラやるらしい」
「そう…なんか食べて薬飲まなきゃね?」
「ん〜腹へってる気がするけど食べたくない…」
「それじゃいかん、野菜スープがあるから少し食べて薬飲んだほうがいい」
「そーだねぇ…」

いつになく語尾が弱い大将である。
少しだけスープをすすり薬を飲んで横になったが信じられないことを言う。

「30分したら起こして」
「は?」
「仕事あるから」
「はっ?」

そこまで仕事してどーすんだ!
体壊してまで働いたって会社はなんにもしてくれないぞっ!!

と、一応柔らかめなトーンで言ってみたが外せないアポがあるらしい。
「じゃ、とにかく。それ終わったらすぐ帰ってきたほうがいいよ?今無理したら本当に倒れるよ?」
「うーん…」

曖昧な返事をして寝てしまった。

3時前にまた背広に着替えて出かける大将を見送る。
間違いなくこの数時間はスマのことも中居さんのこともイチミクロンも考えていなかったな(笑)。