なんとか無事に

ドラが某幼稚園に入園できることとなりました。
面接といっても本当に拍子抜けするほどなんのこともなくて、受付時間内に行けば殆ど誰でもOKという感じではあったのだが、兎にも角にもひと安心。

曲がりなりにも面接ということで、珍しくスーツなんぞを着用した母を見てドラは。

「ママ、どうしたの?それ」
「前から持ってたよ、働いてた時はこんな格好してたんだよー」
「ふーん!似合ってるよ!」(3歳児のくせに誉め上手、笑)
「あらありがとう♪ドラもちゃんと着替えて顔ふいて男前にしなきゃね」
「うん!ママおんなまえだよ!」(3歳児のくせに造語上手、笑)

ドラは営業マンの大将ゆずりか、このようにお調子者…もとい口が達者である。
アイロンをかけていれば
「ママはアイロンをかけるのが上手いねぇ!」と感嘆してくれるし(いや、私はかなり不器用な方でアイロンがけは苦手です)、料理を作れば(別にたいしたモンは作ってないのに)
「ママはどうしてお料理が上手なの?」なんて嬉しいことを言ってくれる。

だが。
時々言葉と行動が派手にうらはらなのだ。
手料理には手をつけずに、買ってきた餃子と茹でた(だけ!の)枝豆ばっかり食べてくれたりする。
そりゃーその餃子は美味しいさ。美味しいところの買ったんだもの。
枝豆だってドラの好物だとはわかってるさ。しかし母の作ったかぼちゃの煮つけや魚のあんかけだってちっとは食べてくれよっ、ちっちっち。

しかも近ごろ(下に弟妹が生まれたわけでもないのに)何故か物凄く赤ちゃんがえりしていて非常にやっかいなのである。

「ひとりじゃ食べられないのー!」
「ひとりでおしっこできないのー!」
「ひとりでふくはぬげないのー!」
そして何かというと
「だっこしてー!だっこなのーっ!!だーっこだーっこっ!!」

全てにおいてこの調子。
成長の一過程なんだろうとは思っても一日中このワガママ王子につきあうのは骨が折れる。
幼稚園生活で初めての社会の荒波(???)に揉まれたら少しは変わるんだろうか。

いつの日か…そう遠くもない将来に、こんなベッタリ密着してきた息子をきっと懐かしく思い出すんだろうけれども、な。