テレビテレビテレビ!その3

今回は珍しくおカタイ?内容で、NHKのETVスペシャル(‘心の闇’をこえて 〜少年事件を巡る対話〜)、その第一部について。

作家の重松清さんが、少年事件をテーマに心理学者・教師・ルポライターらと語り合うもの(再放送)。

一部で特に印象的だったのは次の2つ。
母子一体型の子育ての限界。
そしてインターネットとゲームの影響、である。

それぞれよく言われていることではあるし、「でっていう…」と遠い目になりがちな問題提起にも思えたが、やはり興味深い。

母子カプセルって、うちのことじゃんか。
ネット中毒はまず自分の現在の問題でもあるし。
ゲームはたまたま守備範囲外という感覚で私も大将もやっていないけど、そのうちドラもやりたいと言い出すのだろうしなぁ。

そんなことをつらつらと考えながら見る。
「ネットのような文字を媒介としたコミュニケーションに疑問がある」とおっしゃる心理学者の三沢さんはこのようなデータを出しておられた。

人間のコミュニケーションは何で成り立っているか。
・言葉 7%
・トーン 38%
・表情 55%
だそうだ。

つまり、ネットのような言葉だけのコミュニケーションはいかがなものかというお話だったわけだがそれに対して「感情表現の場がネットしかなく、そこで発散できている場合もある」とルポライター氏は反論?なさって、この部分は平行線をたどる対話になっていた。

この話はたまたま最近自分が痛感している問題とも絡んでいたので唸ってしまった。
言葉だけで気持ちを伝えるのがどんなに難しいことか。
会って話せば異論反論交えつつ双方納得行くまで議論できることであっても、メールや掲示板だけでそれをしようと思うと多大なエネルギーがいる上にきちんと意思疎通できないことが多い。

私なりに結論らしいものを出すとすれば、言葉だけで通じると思うのは傲慢なのだろうということ。
それを理解した上でネット社会を楽しめればいいのであって、だからたまのオフ会は楽しいなっと。
ありゃ?そんな話じゃないっすね、すいません脱線しました。

自分と他者とに境界線を引き相手との距離を常に測りあう中高生の話やら、描画療法にみる最近の子供たちの特徴とか、男の子はかつて元服を過ぎれば親ではなく‘男社会’が育ててきたという話もなされていて、どれもこれも深く頷きつつ頭を抱えてしまうテーマでもあった。