華氏911を見た その3
高遠さんの言葉や行動を軽く扱えるほど、石を投げられるほど私達はエライのだろうか?
どんなことがあっても「人を憎まない」ではなくて「人を憎めない」と感じる心は澄みきっているはずなのに。それだけが戦争や殺し合いを避ける道筋かもしれないのに。
色々なことを思いながら映画館を後にした。
今この映画を作った監督と、この作品に賞を与えたカンヌ映画祭の心意気には頭が下がるし感謝する。
たとえ「思想的に偏よって」いたとしても、人は映画館には自由意思で行く。
ロシアのテロでは何百人という子供たちが殺された。
昨日会ってきた幼稚園の子供たちと同じような年端のいかない子達すら容赦なく撃たれたという。
家族の嘆きと傷、憤りは想像してあまりある。
テロリストの中には家族を奪われた黒衣の女性の姿も見られた。
どこかで、なんとかして、憎み合う心を止めなければならない。
紛争や戦乱を利用し甘い汁を吸おうとする「何者か」を見極める必要がある。
どちらとも非常に困難な道だけれど、諦める事は殺し合いを認める事につながってしまう。根気良くやっていかなければ。
「華氏911」には答えが用意されていない。
答えは見た人が探し続けるしかないのだ、短絡的に誰かを悪者にするだけではなくて。
今年もまもなく9・11がやってくる。
これを題材にしたドラマ(ゴロちゃん御出演)もオンエアされる。
原作は未読ですが見ますとも。
あれ?最後にはスマネタ?
そういうわけでもないんですが。
恐怖で人を支配しようとする力に対抗するには、人生を肯定的に捉えられるだけの「好きなもの」があればあるほどいいのだ。
言い訳がましいですか?すいません(笑)。
「好きなもの」の一つである三谷作品についても映画を見たあとに連想したことが幾つかあったのだが、そこまで書いていると本当にキリがなくなるのでそれはまた別のお話ということで…。
いやなんだか、語りすぎてしまったようでお恥ずかしいでござる。
このあとに見る映画が(ドラと一緒に行く予定の)NIN×NINっていうのもちょいと恥ずかしいでござる。
すでにせがまれて前売り券を買っているでござる…。
こんなんでええのか?
ええじゃないかええじゃないか!
ほんと?