背負う

昨日は貴重な貴重な「(ドラの幼稚園が)短縮保育でもなく行事もない」水曜日だったので。
レディースデーに行ってしまいました。映画三昧な9月です。
観たのは「誰も知らない」カンヌ映画祭で主演男優賞を受賞した作品であります…。

感想を書こうと思っても言葉がとても追いつかない。
映画館のシートからしばらく立ち上がることができず、帰宅する道すがら色々なシーンを思い浮かべてはその場から魂が離れそうになり、一日中あの子供たちの表情が脳内スクリーンに映り続け…そのまま夜中になっても様々なことを考えてなかなか眠りにつけなかった。

今の時点で言えるのは5人の子供たちの目がこの映画のすべてを体現していて、一生忘れられない作品になったということだ。
たくさんのものを背負った瞳だった。
これを引き出した是枝監督やスタッフは素晴らしいと思う。
子供たちはみんな「子役」ではなくて「そこに生きている子供」だった。
だから本当にたまらないのだ、映像にも台詞にも過剰な部分は一切なくて淡々と描かれる壮絶な…しかしきちんと喜びも楽しみもある日常を、彼らが今も確かに生きていると感じられるから。

これ以上はまだ書けそうにない、少しずつ書きとめておきたいと思のだけど。

このクールに見たドラマでも映画でも私は実によく泣いてしまったが、涙の後味は全て違う。
そんなこともあんなことも書きたいと思うのだけど。
言葉が追いつかないんだよー!

「背負う」といえば…突然ですが私は新選組!のキャスティングに不満がある。
御幸太夫と幾松だけですけどね。
もともとあまり好きな女優さん達ではない上に、役柄とあまりに乖離していると思うから。
「ほぼ日」の新選組連載コラム(面白い♪)でも話題になっている「局長と太夫の色気のなさ」の原因は女優にあり、と私は言いたい。
だって太夫なのに。
なーんにも背負っているものが見えないもんね、優香じゃさー。
数え切れない業や深い哀しみを背負って、それでも凛として美しく芸を極め誇り高く…という太夫に、見えますかっつうの。優香じゃせいぜい雇われチーママだ。我乍らなんて辛辣なんだ。すいません。
輪違屋糸里」を読んだ影響で「太夫」という存在には思い入れが強いもので。
彼女には別になんの恨みもないし可愛いとは思うが…配役って大事だ。
あと、主題歌も大事だ。
残念ながら文字数&時間切れなのでまたいずれ!