湿度

昨日チラリと書いた「主題歌は大事」問題(問題?)について。

7〜9月のドラマで曲がりなりにも最後まで見たものは結局「ラストプレゼント」と「世界の中心で…」の2つ、両方とも人の死をテーマにしていたがタッチは相当違っていた。
ラスプレはコミカルな要素も多く取り入れながらしっかりツボは外さないタイプ。
セカチューは、そこまでするか…と言いたくなるくらいの泣かせる台詞及び映像に終いには「ズルイ」と思ってしまったほど、真っ向勝負タイプ。
両方とも最終回ではダーダー泣いちまったんですが、後味が違うわけです。

後味、涙の湿度、残像が好みかどうか。
それはあくまでも個人的な感覚とその時々の心理状態・嗜好にもよるので極めてファジーな話ですけどね。
私の場合両方のドラマともに「はまった」とまではいかなかったが、どちらかと言えばラスプレの湿度の方が心地良かったかなと。
別に比べることもないんですけど、その大きな要因が主題歌だったということを書きたいがために書いております。

ラスプレは槙原マッキー、セカチュー柴咲コウが歌っていた。
マッキーの曲はスコ〜ンと明るい旋律で声も歌い方も伸びやか。
柴コウの方は(そんな略しかたはない)非常にドラマチックというか盛りあがり系というか(そんな言葉はない)。
楽曲そのものも歌唱法も強いうねりがあって訴えるものも大きい反面押しつけがましい、と私は感じたんざますよ。
ああいったドラマでさらにああいった曲だと、逃げ場がないというか。過剰湿度になるというか。
こんな風に思うのは私だけかしらん。

そしてまた思い出すのが「誰も知らない」だ。
この映画の主題歌は電車に子供ふたりが揺られているシーンに流れる。
そのシーンの持つとてつもない哀しみに重なって、乾いた歌声も詞も曲も子供たちの姿と見事に一体化している。それでいて押しつけがましさは一切ない。素晴らしいです。

映画については今夜NEWS23でも特集があるようだ。
子供を痛めつけたりましてや殺してしまう大人など…存在する価値はないと思う。
しかしそんな事件はあとを絶たない。

どうすればいいんだろう…
私が呟いていたらドラが横で言った。
「そうだ!こんな時は、流れ星!」

やっぱり祈るしかないのか?
もうちょっと何かできること、ないかなぁ…とりあえず考える事をやめないこと…だろうか。