「笑の大學」を観た!ネタばれあります

10日、またしても映画館へ。
勤勉なる世間の皆様すいません…と申し訳なく思う傍らで楽しめるうちに楽しむぜ!とキリギリス体質を発揮するスミコでござる、ぎっちょんちょん。

さて大いなる期待を抱いて観に行った「笑の大學」、レディースデーだってのに客席が淋しい!どーゆーこと?
世間の皆様(千葉県ららぽーと周辺限定)は、「いま、会いにゆきます」と「隠し剣 鬼の爪」がそんなに観たいのかっ?(両方ともスクリーンで見たいと思わない私はへそ曲がり?)
しかし大學は素晴らしかった!個人的嗜好によるシネマアーチェリーど真ん中、金メダル!中年の星は山本先生だけじゃないわねミタニン!え?

まばらな客席だったが、クスクスから爆笑まであらゆるバリエーションの笑い声が何回も何回も湧き起こってしっかり温まった空気の中、鼻をすする音もあちらこちらで…。
エンドロールが流れても‘終わらないでどうかもっと見せてっ’とスクリーンに祈ってしまった、アンコールをしたいような作品だった。

何が好きかって全て好きなんですが、まずは役所さんのS的笑いと吾郎さんのM的笑いのコントラスト。
ちょいと話が横道にそれるが三谷氏をして香取慎吾は日本一のコメディ俳優だと言わしめる所以は、もしかするとSにもMにも自在に変化する笑いを彼が体得しているからかも?とふと考えてみたり。
そして大河(あと5回かよっ!泣!)では局長の風格を見事醸し出す彼に、ミタニンが惚れこむのも無理はない…化けてるもの、本当に。
美輪明宏さんが「SMAPは5人とも芝居がものっすごくお上手(歌や踊りはちょっと問題が…と続いた、笑)」と誉めておられたけど、そうなんだよな…テクニックじゃなくて存在が化ける感じ。降臨の瞬間を見逃すな!という感じ(ありゃりゃすっかりヲタ語りになっちまった)。

大學の話に戻します。
何よりも今この時にこの映画が上映されたこと。
権力に笑いで盾突く椿一(に投影されたミタニン)は、チャップリンだ。
あんなに楽しいのに平和な世の中を希求する骨太さが同居している。
どんなに調子よく展開しても現実逃避しないラストが用意されている。

音楽も映像もいいです!
うす笑いを浮かべてサマワについて答弁する某首相が、あと4年正義の御旗を振りかざすことになった某大統領が、紙幣の透かしのように心に浮かぶ映画でありました…。

笑いと平和を我等に。