脱線事故
ドラの水疱瘡は全て枯れたが、ひとつふたつカサブタとは言い切れない微妙な発疹が残っていたので念のため昨日まで園を休ませた。一応「第二種学校伝染病」ですからねー、本人は至って元気だけど万一ひとさまにうつしちゃー申し訳ないってことで。
そんなわけで昨日は一日べったりとドラにおつきあい。
積み木やプラレール、ミニカーなどでのんびり遊びながら昼過ぎにTVのニュースをつけたら大変なことが起こっていた。
JR福知山線で脱線事故。
どのTV局もこぞって横転した車両とそれが突き刺さったマンションの映像を映している。
「なにこれー」
「脱線事故だってよ、怖いね」
「だっせん!」
いかん。幼いドラにあまりの衝撃映像を見せてはまずいかもしれん。
そう思いながらしばらく信じられない光景に釘付けになってしまった。
「ねぇどーして脱線しちゃったの?誰がわるいのー?」
「それはまだ分からないよ」
「運転手さんがスピードをだしすぎちゃったって言ってるよー?」
「うーん…(犯人探しみたいな報道が多すぎるよなー)」
「ねぇ今日のおやつなにー?」
ドラにとっては大惨事よりおやつが差し迫った問題だったようだ。
こどもちゃれんじ(子供向け月刊誌)の付録を使って、ホットケーキミックスと刻みチョコの簡単マフィンを一緒に作ったら「こんなに美味しいものは初めて食べた!」などと大げさに喜んでいた。
それにしても恐ろしい。
日ごろいくら注意を払って暮らしていても大惨事に巻き込まれ命まで落としてしまうことはありうるのだ。
昨日の深夜から今朝にかけてあの壮絶な現場から救出された方もおられた。
こういう場面で人の生死を分けるものとはいったい何なんだろう。
偶然、必然、神の手、奇跡。
どんな解釈をしようと失われた命を思えばやりきれない。
亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。
心身に傷を負った方々の快復も心からお祈りいたします。
自分の力ではどうしようもないことを目の当たりにするたびに思う。
毎日、ちゃんと生きていかなきゃな。
ドラも大将も今日は元気に出かけた。
無事に帰ってきておくれ。
デザートのいちごシェイクも待っている。