我が名は廃人(或いは抜け殻)

行って参りました、国立競技場。

3日も4日も、チケットがなくて入れない人たちがそれでも入りたくて「譲ってください」の札を持ち千駄ヶ谷の駅界隈にあふれていた。
それを見ただけでたまらない気持ちになり、自分は両日ともチケに恵まれたという幸運に心底感謝しつつなんだか申し訳ないような気分にも襲われ。
ただでさえこれで夏が終わる、というちょっとした悲壮感に包まれていた私のテンションは開演前から説明のつかない次元に飛んでしまった。

それでもまだ土曜日はスッコーンと突き抜けることができたのだけど。
とにかくその日の席はスタンド最上階。
後ろに2列あるにはあったが、最後部の作りはまばらになっていて斜め後ろに数席が点在しているような状態だった。
席と席の間が異常に狭く背もたれもないしシート自体が小さいし、全体にギュ〜ッと濃縮されているためなのか?日産スタジアム(後ろから4列目)よりもステージが近く感じられた。
いえ、近くといったって遠いんですよ(笑)。
ステージも新宿のビル群も同じレベルで見えるのよー、ほほほ。

遮るものが何もないのでそれはもう美しい風景を堪能。
見事に煌く照明、会場を埋め尽くすペンライトの明かり、こぼれるような都心の夜景、それはまるでスマの歌と踊りつきナイトクルージング。
なんて素敵なの!IT'S A WONDERFUL WORLD!

ちなみに私の席はMCで視力キングのハニー木村が「スタンドの一番上の、ほらあのオレンジのTシャツ着た方が…3人見える」といじって下さったまさにその並び。オレンジ3人衆の3つお隣でしたのよ〜ほほほ。
まさかカメラに抜かれたりしないよな?と思いながらすかさずウチワで顔を隠しましたのよ〜ほほほ。

そんなに遠くてもやっぱり双眼鏡は殆ど使わなかった。
買った意味ないじゃんか〜。
だってあんまり綺麗なんだもの目の前に広がる光景が。
一生忘れない。
心に残る夜景はなんですか?と聞かれたらあの日あの時の国立競技場。その答えでよろしいですか〜?正解ッ!

書いてたらテンション上がってきた。
そうか、思い出せばいいんだな。
今にもブラックホールに突入しそうな、壊れてしまって帰還できず宇宙に廃棄された観察衛星のような自分を取り戻すためには。

しかし思い出した後、現実の生活に立ち返るとあまりの振り幅に具合が悪くなるんだよな。
弱気になりつつ次回からレポもどき書きます、と宣言。