高校生づいている日々

野ブタ。をプロデュース」(白岩玄・著)、一晩でスルっと読み終わった。
予想はしていたもののドラマとは随分違うな〜と改めて思う。
主人公とその友人達のキャラクターなど共通しているところもあるが、相当な脚色を施してあるドラマなのだなと。
そして私は木皿さんによる脚色部分がやはり好きだなと確認。

原作も面白いんだけどラストが気に入らない。
修二ぃ、俺たちはさぁ〜?たまごっちじゃないんだからぁ、そんなに簡単にリセットなんてできないんだっちゃ☆と彰風に言いたいバカスミなんだっちゃ。

しかし私は所詮、今を生きる高校生とは程遠い存在だ。
83年生まれの著者の心に刻まれている様々な感情やそこを発端とする処世術は、実のところよくわからないのだ。

わからないんだけどもぉ、バカスミだって毎日人との距離感は気にしまくって生きているんだっちゃ。
嫁ダーの時だけじゃなくて日々細かく演技してることもあるんだっちゃ。
学生のときよりも全般にうーんと楽になったのは年くってかなり図々しくなったからだけどっ。
キャサリンの域には到底達さないけどっ?

でも桐谷よ、人間は逃げていい時とダメな時があるんだからね?(なぜか突然キャサリンに変身するバカスミ)
ぶつかるのが嫌でも正面から激突して汚れまくって恥かきまくらなきゃなんないこともあるんだからね?

なんてぇなことを言いたくなる私は恐ろしいほどに説教オババで、若者の心を理解しない化石のよーなもうすぐ不惑。なのかもしれん。
誰か、不惑。をプロデュースしてけろ。

そんなバカスミ@もうすぐ不惑。だが。
録画しておいたスウィングガールズを観て泣いたりもして。
こっちは青年期の明るい側面を思い切り楽しく描いた映画で、真っ直ぐさが可笑しくて眩しくてたまらんね。

あの女子たちだって本当は桐谷と同じ種類の屈折を抱えているかもしれないんだけどねー。
屈託ないように見えて屈託満載だよねー10代なんてさー。
自意識と人の目と中途半端な何もかもにキリキリ舞いだよねー20代だってさー。
上手くやることは覚えても本意はそこになかったり、諦めたり黙ってたり片目つぶったりの自分にぐったりだよねー30代だってさー。

でもま、そんなみっともない感じが丸ごとイトオシイんではないのかえ?
なんてぇなことを書きたくなる私は、いつまでたっても本質は頭でっかちな女子学生なのかも…だっちゃ!