ドラの将来の夢

ドラ(息子・仮名・5歳10ヶ月)の目下の夢は「サンタクロースになりたい」だそうだ。
幼稚園の卒園アルバムにもそう書いたらしい。

サンタ修行なのか、私に向かって「ねぇクリスマスプレゼントさ、おとなはもらえないってママ言ってたけどさ、ドラがなんかあげるから」と可愛いことを言う。
可愛いことばかり言っているわけでは断じてないドラだが、こんなことを言われると骨抜きになる。

「ほんと〜?じゃあね、肩もみ券がいいかな」
「わかった!」

力強く頷いて落書き用のチラシとボールペンとはさみを準備。
ここまでは几帳面なんだが所詮は5歳児(しかもオトコ)。

大きさも形もてんでバラバラな「かたもみけん」を作り始めた。
時々赤ボールペンも使って「こっちはねー、すぺしゃる。ふつうのくろいのは5分だけどあかは10分やってあげるの」なんぞと独り言をつぶやいている。
2時間ほど真剣に書いては切り…を繰り返していた。

「サンタさんの修行してるみたいだね」と声をかけると
「うん!なれるかな?じゅんびがたいへんなんだけどねサンタさんは。いそがしいんだよ〜ほんとに」と夢の職業(?)について熱く語る。

出来上がった大量の肩もみ券を二つのポチ袋にちまちまと封入し、ご丁寧に「ぱぱ」「まま」と宛名書きしてどうやら終了した様子。

「できたの?じゃ、クリスマスまで引き出しにしまっておかなきゃね」
「うん。でも今いちまい使ってもいいよ?」
「そう?じゃ〜お願いしようかな」
「はいどうぞー、まっさーじやさんはこちらでーす、どうですかー」

ドラよ。
サンタさんというよりもクイックマッサージ屋さんみたいだな…。

渡されたチケット(黒)一枚をありがたく頂戴し「ではお願いします」と差し出すと、やる気満々なドラは「はいどうぞー、こしはどうですかー、あしはいたくありませんかー」とサービスも満点。
ひととおりマッサージをしてくれた後に「じゃ、ママこれあげるから持っといていいよ」と使ったはずのチケットを戻してくれる。
それじゃ永遠に続く肩もみ券・スーパーゴールドになっちゃうけどいいの?

どうやらあまり仕組みについては理解していないらしいし、マッサージの技術も当然幼稚園レベル。
でもやることが愛らしいじゃないですか(親バカ)。

サンタで愛らしいとくると、話題は自然にX'smapへと続く。
(ちっとも自然じゃない。)

↓に続く