あのころの二人はもうどこにもいないけど その3

スマとユーミンの歌と踊りを見ながら、大将がこんなことも言っておりました。

「あ〜、踊りはもうかつーんに勝てないなぁ」
「そりゃそうだよ!勝とうとも思わないよ!」

大将は大きな間違いをしている、まず第一に「もう」勝てないってとこ。
スマが揃ったダンスなんて出来ないことは今に始まったことじゃなし。
それから「勝てない」って言葉ね。
スマは歌と踊りで誰かに勝とうとも勝てるとも思ってないと思う。
それは練習をしないでよい、ということではないんだけど。

なんというのだろうか、彼らは不完全だからこそ完全なのだよ、大将よ。
君もスマヲタならそこいらへん、わかってくれよ。

「森くんがいたらなー。ダンスのキレは最高だったし歌もうまかったし」

そんなこと言うけどね、隠れモリヲタの大将よ。
ある意味では、だからこそ森くんはスマをやめることになったのかもしれん、と私は思うのだよ。
森くんは‘不完全の完全’とは縁遠い人だったような気がするから。

スマ酔いしたまま突っ走ってヲタ語りしますけども。

‘大いなる弱点を抱えながら全てを超越して一番星であり続けること’がスマの奇跡なんだと思います。
だって一人一人、すっごい弱点がありますもんね?
いちいち書きませんけどね、ふふふ。

なのにあの変わらぬ輝き。
尋常じゃない。
(尋常じゃないのは私のヲタっぷりか?)

ま、そんなことまでは大将には語らず(彼は彼で内なるセイシュンにトリップしてたみたいだし)、スマスマを見終わる頃には二人でヨッパ。
そのままの勢いで「吾輩は主婦である」を見る。
ミッチーと斉藤由貴のミュージカルにゃヨッパにも拍車がかかり。

「いいなーおまえは毎日オンタイムでこれみられるのかよー」
「おまえっていうなー!ここは部室かー!」

(早速パクるスミコ)

「とにかく!絶対DVDに焼いといてくれよッ!」
「承知しましたー!イボリー大スキー!」

(イボリーじゃないってば)

「おれはー!昔からー!斉藤由貴が大好きだー!」

典型的なたぬき顔だもんねー、今夜はセイシュンがいっぱい甦ってよかったねー大将。

気づくと深夜1時半。
気持ちは若いが紛れもなくヨソジの二人。

「明日早いんだった!」
「寝なくちゃ!」

しかし布団に入ってすぐのその大イビキは反則だ。

‘恋人ふ〜ふ’には程遠いスマヲタふ〜ふ。
まいっか。