ドラの授業参観 その2

自己アピールの強烈な子達が数名いたということなのだが、その言葉の強烈さには圧倒されてしまった。

賢くできる、と主張する子達にはあまり答えさせることなく他の生徒を指名するエリ先生。
普段から発言する子はある程度決まっているからなんだろうな、それはいつの時代もどこの世界も同じこと。

ドラは国語で一度、算数で一度指されて答えておった。
どちらもやや自信なさげに、頬を紅潮させて少しく小さな声で。

多少エリ先生にフォローしてもらい、座るときにはホッとした顔になっていた。
良かった良かった(親バカ)。

それにしても不思議だったのはイマドキの算数である。
小学一年生のさんすう、であるからして足し算からスタートなんだけれども、この足し算を二種類に分けて教えているということを皆様はご存知だろうか?

「あわせていくつ」(両手合体)と「ふえるといくつ」(片手合体)。

なにそれー!
「あわせて」と「ふえると」で何か根本的な違いがあるのか?
その違いがどの時点でどんな影響を及ぼすのか?

疑問に思ったのは私だけではなかったようで、懇談会の席でもその話題が出た。

エリ先生答えて曰く「私も驚いたのですが今の指導要領にはそれを分けて教える、と書いてあるのです」
「というのは、数式ではなく問題文を読んで足し算をさせる場合に、○○と△△をあわせるといくつですか?といった時には『これは足し算』と解るのに、○○が○個増えるといくつですか?という問いを『足し算ではない』と思ってしまう子供がいるから…だそうです…」

狐につままれるホゴシャたち。
えーそれはつまりー、日本語の理解力のモンダイ?文章からイメージする力が足りないということでは?
それは算数でやることなんだろうか?
‘想像力育’をこそ問い直した方がええのでは?

疑問は消えなかったがその点にばかり固執するわけにもいかず、他の話題へ。
うら若きエリ先生に対して‘容赦しませんわよ’オーラを出しまくるおかーさん、なんてのもいたりして。
何なのだろう、あの最初から決め付ける感じ。
若くても女性でも、やる気があるんだからいいじゃん?

フルタイムで働いているお母さん方の発言は一様にエリ先生に感謝の念が滲んでいたというのも、まぁなんというか興味深いことではあった。

あたしゃ働く人々が大好きだー、と思う無職7年のスミコであった。