ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?を観た 3

(23日付けからの続き)

それにしても「親と子」の関係性が根深く作用している作品であった。
少しだけネットで調べたところ、原作者のオルビー氏は家庭的な愛情にあまり恵まれずに育ったらしい。

生後まもなく養子に出され、経済的には豊かでも「(養父母である)両親も私(オルビー氏本人)も、親であること、息子であることが不得手であった」らしいのだ。

親との関係が子供にもたらす影響は多大だ。
なにか問題があったとするとそこをクリアしなければ、自分の子供にもその問題は受け継がれてしまう。
何も虐待の連鎖だとか、そんなことだけではなくて。
問題を断ち切るためには「大人」になった自分がすべてを認めるしかない。

マーサがようやく「問題」を認めて一歩を踏み出すラストシーン。
ここでジョージは夫というよりも父親のような包容力を感じさせるのだ。
ジョージ自身の問題はどうやってクリアされたのだろうか、その部分は不明なままだが彼の葛藤もマーサへの愛情も、段田さんがものの見事に表現しきっておられて素晴らしかった。

以上、長くなってしまいましたが観劇の感想でございました。

余談。

この舞台はエロいと評判だったので(笑)、期待していったんだけど(おいおい)そんなにエロくもなかったような?
座席によっては大竹さんと吾郎ちゃんのラブシーンが凄かったのかもしれない、ちっくしょう。(え?)

とにかく大竹さんはズルイ。
岡田(准一)くんに続いてゴロちゃんともあんなチューするなんてッ!
いいなーいいなー(間違った感想)。

ただ客席に取り囲まれる形の舞台だったので、(引き込まれて観ているつもりなんだけど)ラブシーンになると一列目の観客(恐らく吾郎さんファン)が息をのむような感じになるのが気になった、あはははは。

もう少し作品に集中して観たかったので普通の舞台位置が良かったかも。(それは自分の集中力の問題か?)
いやでも、あの一列目で観たらまた違う感想なんだろうなー。
いいなーいいなー(またしても間違ってます、スミコ)。