体調不良なれど続きを書きます(ドラマ話…?)

とにかく「僕の歩く道」は役者さんが素晴らしく、そしてその力量をきちんと発揮させられる脚本であることも素晴らしい。
一度見ただけでは飽き足らずついリピートしてしまう。
それは登場人物のひとりひとりに違う部分で感情移入するから。
誰かの「子供」であり「妹」であり「妻」であり「母」であり「嫁」である自分を重ねてしまうからだと思う。

テルの義姉マキさんなんて、立場的にかなり近いのでちょっと贔屓目に?見ている。
教育ママでエゴイスティックで仮面嫁ダーで、高圧的に息子を叱ったり自閉症の義弟を内心では拒絶している嫌な側面がこれまで強調されてきたが、彼女もきっと息子が病気をした時は必死に看病してきただろうし、家事はきちんとしていそうだし(尊敬するよ…ってドラマだけども)、多分仕事もバリバリやっていた人なのではないかと想像させるキャラクター。
育児全般を妻に任せきりの夫に沢山の不平不満を抱きつつ、二世帯住宅に住んで夫の家族とも表面上はうまく付き合う。
このへんのリアリティは首の付け根がギュッと凝るような感じ。
今回は従順だった一人息子に反抗され、これまでの自分と家族の在り方を初めて省みて彼女も新しい一歩を踏み出せそうなストーリー展開になっていた。

個人的には「笑っているお母さん」というフレーズが痛かった。
毎日の子育てでは笑ってばかりは到底いられず、怒ることも叱ることも当然ある。
転んだりぶつけたりという肉体的痛みでは滅多に泣かないドラ(息子・仮名)が、そういうときはすぐ涙目になる。
生意気な口調や乱暴な行動をその場で叱っているときは、そんな顔をみても動揺することはない。
しかし例えば勉強を教えている時、何度も同じ間違いをするドラに「なんでこんなこともわからんのだ」と詰問してしまうことがある。
よそのお子さんにだったら平常心で伝えられることも、我が子にはついキツく言ってしまいがちだ。
そしてドラの顔を見て内心しまった、と思うのだ。

ああ反省。
以前ドラも言ってたもんな、好きなのは「笑ってるママ」。
そりゃそうだ、そりゃ誰だってそうだ。
ドラの場合は一瞬凹んでもすぐにケロっとしてくれるのでこちらも救われる。
だけどそれに安心せず、自分が今どんな顔で子供と接しているのかを常に意識しておかねば…。
マキさんお互い精進しよう。

でも私が笑っているためにはスマが必要(おい!)

続く