曇りのない瞳

僕の歩く道が終わってしまった。

地味だけど、一人で入っても安心して座っていられる喫茶店が移転してしまったような寂しさ。
そこで出されるココアも壁の絵も、BGMもソファもマスターも、窓から見える風景も大好きだったんだけどなー。

と、ポエマースミコになってしまったが少し感想を。

最終回は、それらしいつくりになっていた。
いくつかの回想シーンがあり、登場人物の何人かに対しては今後の方向性が示され、テルは巣立つことになった。
ドラマの最終回として、非常にすとんと腑に落ちる終わり方。
あまりに腑に落ちすぎて少し物足りない感はあるけど、脚本に嫌味というものがまったくなくて好きだ。

テルの周りの人たちの顔が、徐々に明るくなっていくのを見るのは嬉しいものだった。
曇りのない瞳で見つめると本質が見える。
鏡の瞳に本質を映されて戸惑い、感情をゆすぶられ内省した周囲の人々が、最終回では晴れやかな笑顔だったのが印象的だ。
その鏡の前にまっすぐ立たなかった人の顔は曇ったままだったことも。

晴れやかな笑顔はまた曇ることも勿論あるだろう。
人生晴れたり曇ったり。(なんか微妙に話がずれている。)

テルを演じたつよぽんも、他の役者さんたちも良かったなー。
映像も音楽も心地よかった。

テルはテルであってクサナギツヨシじゃないんだけど、このドラマにおける彼の立ち位置はドラマの中のテルに近かったように思う。
周囲の人々に愛され、存在そのものを誇らしく思われ、支えられ、輝いている。

スマヲタだからかもしれないけど、そんなふうに感じられた。

4月に観た舞台、曇りのない柔らかな笑顔で屋根の上にいたクサナギツヨシ。
夏に観たスマコン、曇りのない熱い口調で「こいつら(スマップ)カッコイイんだよ!」と語っていたクサナギツヨシ。
昨日終わったドラマ、曇りのない澄んだ瞳のテルに入魂し尽くしたクサナギツヨシ。

好きだー。
彼のことを好きだー、という顔をしている人たちも好きだー。
つまり自分も好きだー、と思わせてくれるつよぽんに、ありがとうー♪ありがとうー♪