「?」が「!」になってとてもスッキリ

今日の「わくわく授業」(教育TV)は小5の割り算がテーマだった。
整数割る小数の割り算を初めて目にした子供達が試行錯誤する様子がとても興味深かった。

【問題】
96cmのテープを2.4cmずつに分けたら何本できるでしょう。

わからないままに考えて「0.4本」「4本」「40本」という三種類の答が発表される。
では何故、どういう風にそれぞれの式と答を考えたのでしょう?と先生が問いかける。
自分なりに説明できる子供、途中まではこう思ったんだけど…と頭を抱える子供、どうしてだかわからないけどそう思った、と言う子供。

そこで先生はグループ討議をさせる。
2.4cmだと計算できないから10倍して24として計算する、だから96÷24=4だけど答を10分の一に戻す…とある子が言うと「ああそうか!」と大方の生徒達が納得し、答は0.4です!という流れになる。
先生は用意しておいた96cmのテープを配る。
「じゃあ実際にやってごらん?」

ざわつく教室。
どうやら答は40本になるらしい、でもどうして?

そこで「さぁ算数の世界に入っていくよ!」と微笑む先生(素敵☆)は、どうにかして2.4という小数を整数にしたい、そうすれば計算しやすいよね?どうすればいいと思う?と今度は目盛りの入ったテープを配る。

「わかった!」と目を輝かせる子。
24ミリって考えればいいんだよ、だから96cmも960ミリにして考えるんだよ!だから答が40本になるんだね!
(この時の!が実に良い。)

でもまだ納得できない子もいて「どうして式だけ10倍にしたのに答はそのままなの?」と悩む。
その悩みを放置しない先生はまたしても「みんなで考えよう」と仰る。

「9÷1は?」「9です」
「じゃあそれぞれ10倍して90÷10は?」「9です」
「では900÷100だと?」「9です」

そこでくだんの生徒も「わかった!」と顔を上げる。
「割り算のきまり」がここでも使えるということを全員が理解して充実感で満たされる教室。

【問題】
96cmのテープを4.8cmずつに分けたら何本できるでしょう。

子供達はテキパキと答を導き出し隣同士でマル付けをしあい、最後に授業の感想を書く。

‘「?」が「!」になってとてもスッキリしました。’

気持ちのいい感想だ。
生活する中ではこうはいかないことばかりだからなおのこと。
「!」を自分だけでなく皆で共有する経験を沢山ドラ(息子・仮名)にもして欲しいと思う。