なんくるないさ〜沖縄旅行記 その4

29日朝。
スッキリお目覚めのドラと、まだ寝たりない表情の大将が二人でレンタカーを借りに出かける。
チェックアウトして私も一緒に、と思ったのに「ゆいレールに乗りたい!」と鉄道ヲタのドラが主張するものでとりあえず私はホテルで待つことに。

荷物を整理し、本日のドライブルートを考えながらお茶を啜る。
そうこうするうちに、ゆいレールの駅からちょっと遠かったらしいが無事レンタカー屋さんに辿り着けた二人が、格安(わざわざ言うな)軽自動車で戻ってきた。

せっかく近くにいるのだから…と、まずは首里城をめざす。
しかし腹が減った。
朝ごはんどうする?と車の窓からキョロキョロしていると、沖縄そばのノボリが!
やや寂れた印象の商店街に沖縄そば屋が点在している。
入ろう入ろう!と乗り気な親を尻目にドラは腰が引けていた。

「ええーおそばー?」

ドラはそばよりうどん、うどんよりラーメン、ラーメンよりパスタが好きという軟弱?モノ、そばときいて日本そばしか思い浮かべられない若輩でもある。

「そばっていってもいつも食べてるのとは違うしね、美味しいよ」と言っても、未知の物への警戒心まで働いたらしく「食べたくないー」とごねる。

でもドラよ、残念なことに大将と私はそんなことで食欲をセーブできるほど大人ではない(えっ?)。

「まぁまぁ、とにかく」
「大丈夫大丈夫」
「えええー」

半露店のような沖縄そばの店に入ってみると、そばの他にも「ゴーヤちゃんぷる〜定食」とか「オムライス」なんてものまであった。
ドラは迷わず「オムライス!」とオーダー。

…頑固っちゅーか弱虫っちゅーか好奇心ないっちゅーか…と我が息子のチャレンジ精神の欠如を嘆きつつ(大げさ)、食いしん坊な親たちは「沖縄そばくださいー♪」と声をそろえた。

いやこれがあーた旨いのなんのって!

私ははるか昔に姉と沖縄旅行をしたことがあり、その時以来(17年ぶりくらい?)の本場沖縄そばであった。
腹ペコだったことも手伝ったのだろうけど、胃の腑に沁みてたまらんの!
大将と二人でうまいうまいと食べていたら、ドラが「ちょっとちょうだい」と箸を伸ばしてきた。
しめしめ。

少しとりわけてやると「…!おいしい!こんなおいしいおそば食べたことない!」と大絶賛。
店のおばぁも喜んでおられたよ。
オムライスも美味しかったです、ご馳走様でした!

その5に続く