なんくるないさ〜沖縄旅行記 その5

沖縄そばで腹ごしらえ完了。
いざ首里城へ!…の前に、商店街で素朴な「サーターアンダーギーの店」を見つけてついつい立ち寄る。
揚げたてホッカホカ・10個で300円、これもまいうー!

甘いデザートにまでありつけたドラはすっかり沖縄のトリコである。
「これも美味しいねー!でもパパはメタボリッくんだからいっぱい食べちゃだめだよー」
ぐうの音も出ない大将。
メタボリッくん…リピートして笑うスミコ。
(笑ってないでお前も気をつけろ!)

いよいよ首里城へ向かう。
カーナビのおかげでスムーズに到着できて観光モードにスイッチが入る。

正殿の御庭の中心にまっすぐ伸びる赤い道は、王のための特別な道であったという解説を読み納得する。

威風堂々。
数々の部屋のしつらえも赤瓦も異国情緒が漂いながらとても懐かしいような風情である。
琉球と中国の貿易についての映像なども見て、歴史的好奇心を満たす親たちであったがドラはピンと来ない様子。
…まだ無理もないか。

ドラが首里城で一番記憶に残ったのは、恐らく久慶門だろう。
なぜならここの警備のおじぃがとてもユーモラスな方だったから。

三人で歩いていると「写真をとりましょうねぇ」と声をかけて下さった。
「あ〜男前にとれましたよ〜」
ドラにデジカメを見せながらニコニコ笑う恵文さん(違う!)に、ドラは「おおおーっ♪」とグッドリアクション。
恵文さん(だから違う!)はそれに気をよくしてか?ドラにこんなことを。

首里城のヒミツを教えてあげようねぇ、ほら、こっちにきてごらん」
「なになにっ?」
「ほら、この門の後ろに手を伸ばしてさわってみなさい、なんかゴツゴツしとるでしょ?」
「うんうん!」
「これはねぇ、さんご礁を使ってるから貝殻がいっぱいついてるんだねぇ、君が10年後にここにきてもこれはあるからねぇ、またいつか来て、触ってみなさいねぇ。ひみつだよ〜」

すっかり喜ぶドラであった。
警備の恵文さん(…シツコイ)、ありがとうございました!

私が首里城で最も強い印象を受けたのは園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)である。
見るからに歴史を感じる重厚な門。
写真を…と思ったが、ここは撮影禁止。
それも不思議ではなかった。

今もここは人々が敬虔な祈りを捧げる場所だったから。
1519年の創建だというこの門は写真にではなく心に刻んだ。

その6に続く