なんくるないさ〜沖縄旅行記 その6

29日昼。
首里城を後にして向かうは万座毛。
南国の空は晴れ渡り高速道路は渋滞知らずの快適ドライブ。

那覇から40キロ以上離れているが、あっという間に万座毛に到着。
言わずと知れた景勝地・万座毛は、碧の海に力強くそびえ立つ隆起サンゴとその上に広がる緑の芝がなんとも美しく、象の横顔のような断崖にしばし見惚れる。

突然だが、私は断崖や岩場が好きだ。
少しは怖いけれども、ジェットコースターとかお化け屋敷なんかよりは全然ビビらないタイプ。
大将は真逆で、高所や絶壁はとても苦手(なのに絶叫マシーン愛好家)。
だから私が崖の端っこの方に行くのを見て「やめろー、やめるんだー、やめてくれー」とか細い声で唱えていた。
私としてはもっとゆっくり万座毛を味わいたかったんだがなぁ。

ドラはそんな両親を不思議そうに眺めつつ「この海、太平洋?」と聞く。
「ちがうよー、ええっと…アンダマン海?」(おバカ丸出しのスミコ)
「んなわけない!」(と言いながら即答できない大将)

答は東シナ海
おお、そうか!ガイドブックよありがとう!
南の島といえばアンダマン海…と刷り込まれているスミコであったが(だってバリもプーケットランカウイも素晴らしき南の島だったんだものー)、これで東シナ海の記憶がいつまでも留まるであろう(ホントか?)。

その記憶はよく冷えたさとうきび売店で買った)と忘れ得ない風景と共にドラの中にも残るであろう(多分ね)。

それぞれの思いを胸に、万座毛を離れて車は一路本部半島へ。
29・30日の宿がある本部は、ちゅら海水族館などで有名である。
万座毛〜本部へ至る道には高級リゾートホテルが立ち並んでおり、それらを眺めつつ走る海沿いのドライブはなんちゃってセレブな感覚を与えてくれる。

が。
こちとら高級リゾートとはいかねぇでがんす。
レンタカーだって軽だしさ(卑屈になるな)。

まぁ庶民には庶民の宿だ、ええじゃないか。
(ホントはたまには贅沢したいけどー。沖縄ってだけで十分贅沢なんだけどー。いいホテルっていいのよねー。ああ忘れじのハレクラニ…)

複雑な乙女心(乙女って誰)を乗せて「わ」ナンバーの軽は順調に走る。
いいのいいの、身の丈にあったホテルでいいの…。

てなわけで、宿泊予約を入れたホテル・マリンピアザオキナワを目指す三人であった。
時刻は夕方4時を回ったころ。

その7へ続く