なんくるないさ〜沖縄旅行記 その13

目指す前田食堂は塩屋湾の先にあった。
こじんまりとした店の前に行列が出来ていて、そんなに有名なのか?と軽く驚きつつ渋々並ぶ(あたしゃ並ぶのが大嫌いなんだが、大将がここの看板メニューの牛肉そばをどうしても食べたいと言うもので・・・)。
思ったよりも早く順番が来て、牛肉そば二つ・沖縄そばを一つオーダーするとこれまたスムーズにそばが出てきた。
ドラは沖縄そば一人前をぺロリ。
牛肉そばはスパイシー&ボリューム満点で美味しかったが、大将はややイメージと違っていたらしく「普通の沖縄そばにしとけば良かった…」と悔やみ、ドラには「ほらねー」と上から目線で言われ、ダブルで凹んでいた。

とにもかくにもお腹が膨らんだところで次なるポイントへと出発。
辺戸岬に行く途中、遠目に見た大きな橋に無性に惹かれたのでちょっと調べると「古宇利大橋は沖縄県最長の離島大橋で、マリンブルーの海の上を走る爽快感も沖縄本島ナンバーワン」と紹介されているではないか!
こりゃ行かずばなるまいて。

ここ、本当に行って良かった。
古宇利大橋からの眺め、古宇利島の浜辺から見た橋と海の調和、そして白い砂浜で拾ったサンゴのかけらは、私にとっては王冠の宝石に等しい。

運転疲れと満腹で眠くなった大将は浜辺でいねむりをし、ドラは面白い形の貝やサンゴのかけらを探し、スミコは穏やかな南風を頬に受け、しばし古宇利島に溶け込むことができた。
また沖縄に行く機会に恵まれれば、きっと再び訪れたい場所の一つだ。

気付けば随分時間が経っていた。
そろそろ今宵の宿へ向けて出発せねば…と古宇利大橋を後にする。
許田インターから南風原南インターまで約65キロをほぼノンストップで走り(その間ドラは爆睡)、ジャスコ南風原店でお買い物。
お昼寝マナティ(ドラ命名)からお買い物マナティ(これもドラ命名)へと変身した大将が、どうしてもあれこれ買いたいと言うので仕方なく付き合った。
いそいそと島とうがらしやら沖縄そば(インスタント)やら泡盛やらさんぴん茶やらを買い込むマナティ…じゃなくて大将。
ヤツは絶対私よりも主婦に向いている…と思うスミコであった。

買い物を済ませてようやく宿へ。
これもネットで探した公共の宿(ウェルサンピア沖縄)だ、徹底的にリーズナブルバカンスだ(そんな言葉あるんか)、しかも日帰り保養施設(大浴場)つきなのだ、ひっひっひ。

続く