なんくるないさ〜沖縄旅行記 その14

31日夕方

カーナビに従ってホテルへの道を行く。
途中から小高い丘を登るカーブが続き、我らが相棒の軽自動車くんは息も絶え絶えに。
もう少しだガンバレー!と三人で声援を送りつつ高台を登りきると、目指すホテルが堂々とそびえていた。
年季は入っているけれど、なかなかどうして良いではないか。
フロントの応対は親切丁寧、予約した部屋も古い造りではあったが清潔でゆったりとした和室である、うむうむよかよか。

そしてこのホテルの目玉が別棟の日帰り入浴施設なのだ、こりゃ風呂好き一家としてはすぐに汗を流しに行くべ行くべと浴衣に着替えてお隣へ。
日帰り利用だと大人800円のところ、宿泊客は300円で利用できる(…ちょっとセコイ感じはするが、施設維持のため仕方あるまいて)。

展望大浴場「湯処・さしきの」は、なんといっても眺めが素晴らしかった。
丸い大きな檜風呂の湯船に浸りながら、夕暮れ迫る中城湾を見下ろせるのである。
そのほかにもジェットバス、寝湯、打たせ湯、薬湯、ドライサウナにミストサウナまで色々取り揃えてあるのも嬉しい。
のんびり入っているうちに窓の外はとっぷりと暮れ、沖縄の夜景も堪能。
ああコリャコリャ、いい湯だな〜ビバノンノン気分になっていたのだが。

残念だったのは小学生女子軍団がドヤドヤと乱入してきたことだ。
大勢で来れば騒ぎたくなるのはわかる、それくらいは我慢する。

しかし傍若無人に泳ぎまくったり(バタ足つき)、長い髪の毛を結びもせずにお湯にどっぷりつけて平気な顔をしていたり、あろうことか二段式の湯船の上から下の段へジャンプしたりってのは、もうアタクシ我が目を疑い言葉を失いましたことよ!
しかも信じられないことに親も一緒なのだ、なんで注意せんのだ、マナーを教えないのだ!

よっぽど説教をたれようかと思ったが。
公衆の場で迷惑をかけてはあかんぜよという言葉が喉元まで出かかったのだが。
ああいった集団は気が大きくなっているし、何しろ親があれではきっと注意するだけ無駄だろうと判断。
旅の最後に嫌な思いをこれ以上増幅させたくなかったので、しばらくこの不快な嵐が過ぎ去るのを身を低くして待った。

湯処を去る際、施設フロントの女性にこんなことがありましたよと(あくまでもソフトに)耳打ちはしておいた。
あれがなきゃ最高だったのだ、今後の対応はひとつ頼む…な気分だ。(何様?)

続く