言いたくねぇけど ばいばい

連休が明けた。
このGWに、キャッツ・ワールドシリーズのDVDを見た。

思い起こせば02年1月からドラマシリーズにはまり(当時の状況は02年2〜3月、始めたばかりの当愚日記に書き散らしてあり)。
03年の映画・日本シリーズに狂喜乱舞し(こちらは同年11月頃に尻切れトンボながら感想を残してあり)。

あれからもう5年の月日が流れて、2歳だったドラは7歳になっている。
20歳だったスミコが25歳に…(ええかげんにせぇや)。

去年の秋に公開されたこのワールドシリーズはスクリーンで観るはずだった。
宣伝番組もかなり見て気分は盛り上がっていたのに、どうしてだか行けなかった映画館。
細かい理由は色々あったのだが、今回DVDを観てはっきり自覚した。

往生際の悪い私が、言いたくなかったんだよな‘ばいばい’を。
本編DISCを再生している間も凄い前のめりで観ているのに、どこかで「ああ終わっちゃう終わっちゃう…」と柱の後ろに隠れたいような矛盾した気持ちがあった。

それでもちゃんとぶっさんの最期を見届けた。
物語としての最後もがっちり受け止めた。
観終わったとたんにドラマ1話から見返したくなったけど、そこはぐっと堪えて今の(正確に言えば去年の)キャッツ5人の姿を瞼の裏に焼き付けて寝た(寝たのかよ)。

翌日、満を持して特典DISCを再生。
なんじゃこりゃ〜ッ!
どこもかしこもキャッツ・ニャー!キャッツ・ニャー!な世界で、隅から隅までずずずいーーーっとキャッツ愛に満ちていて、もう泣いたり笑ったりのた打ち回ったり奇声を上げたりの3時間17分!(本編より65分も長い特典ってどうよ!それでこそよ!)

良かった。
半年以上遅れたけど、なんとかばいばいが言えて良かった。
ドラマのDVD−BOXも、日本シリーズ(これはTV放送されたものを自分でDVDに焼いた)も、このワールドシリーズも全部好きだ。
そのすべてを手元に置いておける幸せをかみ締める。

手元にあっていつでも見られるけど、それでもばいばいなんだよな。
その時その時のキャッツはその時期だけのもの。
ドラマも映画も作り物でありながら、10代〜20代前半だった彼ら(うっちーは大目に見よう)にしかできなかった本物。

彼らは木更津で今も生きてるんじゃないっすか…ま、本気で思うのはヤバイっすけどね、とくんくが笑っていた。

でもいるんじゃないっすか、ね。
うざったいほどの潮の香りの中に、5人で。