青山劇場で「キャバレー」を観た おまけ

稚拙なる舞台レポはその1、その2でおしまい。
おまけとして、自分のために書き残しておきたい舞台中のぐっときた台詞をいくつか(順不同、その上頼りない私の記憶によるものなので大雑把なメモであしからず…)。

まずは平岩紙ちゃん演ずる娼婦のコストが、下宿に客である水兵をひきずりこんだことが大家さんにばれたシーン。
水兵のことを「5歳の甥っ子だ」と見え見えな嘘をつくコスト。
彼女の嘘に合わせるため‘5歳の甥っ子’イメージを体現しようとする水兵の台詞がこれ。
「うんこちんこカブト虫!」

たまらん。ツボたまらん。5歳男児といえばうんこちんこカブト虫だもん。松尾すげー。松尾あっぱれー。
(この台詞がそんなにぐっときたのかよッ、とほとほと情けなくなったお方にはお詫びいたします、こんなですんません…)

それから、婚約パーティを開こうといわれた大家のシュナイダー(秋山さん)が招待客は…と問われるシーン。
「友達は三人。三人しかいないけど、濃い付き合いなの!友達が少なくて悪いかッ!」
明らかなる逆ギレ。しかし身につまされる逆ギレ(苦笑)。

そして、シュナイダーさんのところにやってきた果物屋のシュルツ(小松和重さん)がプレゼントのパイナップルを渡すシーン。
林檎でも梨でもなくそれが見事なパイナップルであったところに、シュナイダーさんのハートは射抜かれる。
高らかにうたいだすパイナポ−の歌。
これは文字で書いても説明しきれないけど、とてもユーモラスで暖かくて幸福な歌であった。
「若い娘でもあるまいし、こんな私にパイナップルを?私のどこにパイナップル感があるというの?」ってなことをシュルツ氏に尋ねるシュナイダーさんは、充分パイナポー感がありましたですよー。

いやー思い出せば思い出すほど秋山・シュナイダー・奈津子さんは良かったなー大好きだなー。
「必死で無難に生きてる」なんて台詞も彼女が言うからますます光るっつーもんだ。

15分休憩の後、なかなか席に揃わない客たちに小松シュルツ氏が文句を言いながら客席を徘徊するところもナイスだった!
アドリブも交えたっぷり客いじりをする小松さん。
楽しそうだったなー、自らも楽しむって大事だよなー、ディズニーランドでうつむいたミッキーなんて見たくないでしょ?って中居さんも言ってたわー。来年は自らも楽しむスマを絶対見せてー。

どさくさスマ語りで唐突に終わるー。