成長する人々

昨日はドラ(息子・仮名)の授業参観&懇談会であった。
今回見せて頂いたのは「さけが大きくなるまで」という国語教科書の文章を元に、6人ほどのグループに分かれて紙芝居やらぺープサート(割り箸と画用紙を使って作る人形劇のようなもの)やらで‘さけの一生’を表現する授業であった。
熱演ぶりに笑わされたりそれぞれの工夫に感心したり、とても楽しい授業だった。

一つのグループの発表が終わると、見ていた子供たちが良かったところや気づいたところを挙手して発言する。
それがまた面白い。
観察が細かいしちょっとした議論に発展したりするところに彼らの目覚しい成長を感じた。
(うちのドラは、上流に向かって勢いよく泳ぐ鮭を演ずるにあたり背景の夕日を叩き落しておったが、まぁご愛嬌ということで…。)

国語の後に、2年生全体で「小さな世界」と「ミッキーマウスのテーマ」を演奏するところも見せてもらえた。
さぞや何回も練習したのだろう、息の揃った見事な演奏ぶりにまたまた感心。

で、懇談会である。
毎度ひたひたと辛い感じのする時間である。
辛さの原因の大半は一部の保護者が担任のO先生に対してとる態度だ。
なんでタメ口たたいとんねん!
しかも常に上から目線なのはなんでやねん!
そりゃ年はぐーっと上の保護者ばかりだけども(O先生は去年新卒採用の24歳)、相手は子供が日々お世話になっている担任の先生やっちゅーねん!
といったようなことを面と向かって口には出せない自分もどないやっちゅーねん!

ところが、である。
昨日はちょっと違ったのだ、雰囲気が。
終始和やかで時折笑いにさえ包まれたりして。
それは一にも二にもO先生が成長なさったからだと思われる。
(って、オメーが一番上から目線やないんかいっ!)

冗談を交えながら普段の子供たちの様子を語るO先生。
生き生きと披露して下さった幾つかのエピソードに、そんなことが!と驚いたりさもありなん…と頷いたりで、多くの親と先生の間にはしっかりと心のキャッチボールが出来ていた気がする。

タメ口の親は相変わらず居たが、それすら忘れそうなくらいにO先生には余裕と貫禄が備わっていた。

人って成長する生き物なんだなぁ…と思うそばから、自分はどうだ?と振り返るとかなり焦る。
身体は衰える一方だとしても心は硬直化せぬように気をつけたいです、はい。