「瞼の母」を観た その3(ネタばれご注意〜)

生母であるおはまは、突然現れた忠太郎を受け入れることができずに突き放してしまう。
そののちに実の娘(忠太郎の妹)と一緒に彼を探しには行くのだが、忠太郎は既に母・おはまとの別れを決意したあとで木陰に身を隠し、三人が手を取り合うということはなかった…というストーリー。

そして「上下の瞼を合わせ、じいッと考えてりゃあ、逢わねぇ昔のおっかさんの俤が出てくるんだ。逢いたくなったら俺ぁ、眼をつぶろうよ。」となるわけだ…。

場内は涙涙…なムードだったのだ…が、私はおはまにも忠太郎にもそこまで感情移入ができないのだった。
それは演者の力量のせいなどでは決してなく、自分の感受性の問題なので仕方あるまい。

それにしても夜鷹と忠太郎は良かったなぁ!
あの部分をもっと掘り下げたような作品を観たいと思う。

血の繋がりはなくとも、母にもなれるし子にもなれる。
自分自身はたった一人の子供の母であるけれど、よその子を心から可愛く思えたり叱ることができたりすれば、子沢山になれる気がする。
そして私のように心の汚れた罪深い人間でも、神様のような子供のような存在からの一言で救われることもあると思う。

忠太郎は、産みの母とは縁が薄いままであった。
しかし母親とは産んだ人のことだけを言うのではない、と気づいたはずだ。

うーん、どうにもまとまりがつかないけれども。

それにしても忠太郎・剛はかっこよかった!
(最後にそんな感想かよっ!)
映画「山のあなた」もきっとみる!
ついでにSMAPSMAPを歌う姿をSMAP以外の人間にも見せてくれー!
(先日のスマステーションにて、つよぽんがすぃんごと二人カラオケに行ってSMAPを歌う、つまりSMAPSMAPSMAPを歌う…というエピソードを聞いたもので。ああなんて可愛らしいエピソード!)