象牙婚

今日は結婚記念日。
なんやかんやと14年たった。
20代が30代になり40代も板についてきた最近の夫と私である。

なにしろ世界経済が深刻な局面で、それに加えて大将(夫・仮名)の会社では幾つかの問題も勃発しており、日頃から忙しいのに更に更に大変な状況に陥っているようで、昨日一昨日は二日連続帰宅せずだった。
心身ともに疲労困憊であろう。
昨夜連絡がなかったことくらいは大目に見よう。
ほんでもやっぱり心配じゃから連絡くらいはしてくれや!とは思うけど。

言っても言っても治らんのですわ、連絡をしないことも電気をつけっぱなしにすることも衣服を脱ぎ散らかすこともお金や鍵やその他いろんなものを無くしたり落としたりすることも。

こんな風に書くとまるで大将が凄くだらしない人のように聞こえると思う。

…そのとおりです。

でも、私も人のことは言えない。
大将とは違うジャンルでだらしない…或いはズボラなので。

本当にわれなべにとじぶたな夫婦だが、色々あってもまあまあ楽しく暮らしていられるのだからこれでいいのだと思っている。

大将がこの14年をどう思っているのかはわからない。
たぶん私と同じ程度に?諦めたりため息をついたりしているんだろう。
そして同じ程度に「でもまぁいいか」と頷いてもいるんではないかな。

幾つになっても親子は親子で、肉親への愛憎というものは厄介で逃げられなくて永遠の課題だけど、夫婦という関係もなんというか、果てしない修行の場である…気がする。

ともかく、50代も60代も大将と修行してやろうじゃないの、と今は思っている。
70代80代にはどうなっているのか。
お互いガタがきているのか。

先のことはわからない。
一歩ずつ一歩ずつ。