母のこと(その9)

今日はまた久しぶりに晴れて気持ちのいい朝です。
日記を更新するよりも買い物に行け、掃除機をかけろ、二回目の洗濯をしろ…と誰かにせっつかれているような気もしますが、ちょっとだけ本日も「母のこと」を更新したいと思います。
いつまで続くこのシリーズ…(シリーズだったんかい!)

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両親の家でその日やるべきことをなんとか済ませ、姉と私は(まだ電話連絡を続けている)父より一足先に斎場に戻った。
甥っ子二人(姉の子供たちで、長男Uくんが高2、次男Hくんが中3つまりバリバリの受験生)もそれぞれの学校を終えて来ていた。

おばバカかもしれないが、この二人が本当にいい子たちで!
心根が素直で優しく、人の痛みがちゃんとわかる男の子たちなのだ。
しかもなかなかカッコいい(それはこの際書かずもがなか…しかし亡くなった母は筋金入りのメンクイだったので、孫たちがイケメンに成長しつつあることを誰よりも喜んでいたと思う。ちなみにうちのドラはまだ未知数…ということにしておこう)。

当たり前だが、二人とも元気がない。
彼らは小さい頃、祖父母にかなり面倒を見てもらっていた。
当時姉は大企業の正社員で責任ある仕事を任されていたし、公務員の義兄も多忙だったため、保育園の送り迎えから食事の世話まで両親の助けなしでは到底不可能で、姉夫婦と両親は同じマンションの隣の部屋で暮らしていた。
スープの冷めない距離どころか熱々スープの距離。
良くも悪くも密接な関係であった。

だから彼らにとって「祖母」は単なる「おばあちゃん」ではないのだと思う。
母性愛が極端に強かった母は、彼らのもう一人の「おかあさん」だったのかもしれない。

いずれちゃんと書こうと思っているが、実は母には長年抱えている心の病気があった。
そのことで姉と私も(もちろん両親も)幼き頃から悩み苦しみ、葛藤し続けてきた。
甥っ子たちも、その影響を多少なりとも受けているに違いない。

しかしそんなことも全部ひっくるめて、私たち姉妹にとって母は大きな存在であり、甥っ子たちにとってもそうだったはずだ。

だから、彼らは突然の祖母の死に激しいショックを受けていたのだと思う。
二人とも胃腸の具合をおかしくしていた。

(その10へ)