天才ネタは続く その2

ちょっと脇道に逸れてミーハーな感想を洩らすとすれば「北村有起哉カックイイ!」ってことです。おほほ。
顔は特に好みじゃないんだが、あのスッとした立ち姿と低い声がたまらん!
「SP」のテロリストも「婚カツ!」のイトカツもツボでした!
しかし生は、数百倍魅力的!
源氏を演じてる部分なんざ「キャーッ」と黄色い声を出したくなるような!
(…これ以上書いていると本筋に戻れなくなるのでこの辺にしとこう。)

巧い、という話の続き。
もうひとつ巧いのが、パンフレットの中の対談記事。
大江健三郎×野田秀樹という思想の巨匠たちの対談が面白くなかろうはずがない。
中身は想像以上に濃くて「やっぱ買ってよかった〜♪」とパンフを抱きしめたくらいだ。
そのタイトルが「思考の森へ分け入り、真実の海に潜る。」
「ザ・ダイバー」はまさにそういった作品だった。

正直に言えば、個人的には心の中にガードを作りながら観た部分もあった。
「失われた子供」というモチーフが自分自身の海に潜る作業を思い起こさせるからで、途中から意識してそこへの回路を閉じたのだ。
(いつか、その海の底で見た景色についても書いておいた方がいいのだろうがまだ無理。)
でも芝居の世界を楽しめなかったということではない。
何しろ巧いから!(クドイ…)

狂った女を演じさせたら日本一、と固く信じている大竹さん。
圧巻。
しかし今回、もう一人最強の狂い女役者がいることに気づいてしまった。
野田秀樹
天才劇作家、天才演出家、だけではなかった。
野田さんが女性を演じるのは以前から好きだったが、今回の「葵」役は凄まじかった。
あまりに凄まじくてこっちまで殺意を覚えたほど…。

作品全体としてなら、前作「パイパー」の方が好きだ。
でも役者・野田秀樹としては「ザ・ダイバー」の精神科医と葵(二役)は際立っていた気がする。
新選組!」の勝海舟役もすごく好きだったし、役者としての野田さんも相当好きだ〜と再認識。

役者として好き、なんて話を始めたら今とまらなくなるのがツヨシの話。
明後日、任侠ヘルパーが最終回…やだ!彦一もっと見たい!晶も涼太もりこちゃんももっと見たい!
すっかり私は任侠のトリコ。
実は大将(夫・仮名)もえらく嵌っている。

ちなみにドラ(息子・仮名)がいま最も愛するキャラクターは両さん
こち亀が終わってしまうことを彼は心から悲しんでいる。