マジでぇ? その2

土曜日は結局フルーツとポカリぐらいしか口にできず、二度目のタミフルを夜(10時間間隔で)飲ませて寝かせる。

今度は吐かなかったためタミフルが効いたらしく、日曜の朝は36度台に熱が下がった。
しかしまだ食欲はないと言うドラ。
そしてまだあまり喋らない。
足や腰がだるくて痛いと訴える。

まさに薬で熱が下がっているだけ、という状態だ。
夕方になるとまた微熱も出てしまい、ゼリーなどをだましだまし食べさせて薬を服用させ寝かせる、という生活。

これが月曜になると嘘のように良くなった。
平熱をキープして食欲も戻り傍目にはすっかり健康=お喋り怪獣復活、である。
ただ、咳だけは抜けず。

23日は祝日だったがS医院が休日当番医とのことで、いつから登校が可能かということと、インフルの予防接種を予約をしていた分はどうすればいいかを問い合わせるため午前中に電話した。
この日も大混雑のS医院、登校については「通常は、平熱に戻ってから48時間後」との答えをすぐにいただけたが、予防接種の件はS先生に確認してお電話します、おそらく夕方以降になります…と言われる。
大車輪で稼働して下さっているS医院の先生や看護婦さんたちに頭を下げつつ電話を待つ。

ドラはすっかり通常モード、この調子なら水曜から学校に行けるかも?と三人揃いのマスクをしてトランプなどするお気楽スミコ一家。
S医院からの電話のことを忘れかけていた20時過ぎ。

「遅くなりました、ドラくんの予防注射ですが…今回、新型インフルエンザにかかりましたので新型のワクチンは不要です」

えええー?
新型だったんですかー?

素っ頓狂な声を出してしまったスミコに、お疲れのご様子の看護婦さんが「ええ、S先生に確認しましたところそのようです」
「あの、主人が『新型ではない』と聞いてきたようなんですが」
「ええと…タミフルが出ましたよね」
「はい、検査では陰性でしたが全身症状がインフルエンザだということでタミフルを頂いてきました」
「そうですよね、S先生が仰るには今のA型はほとんど新型だということで、ドラくんもほぼ新型に間違いないと…」
「すると、後からA型の判定が出たんでしょうか」
「ええと…(絶句)」
「ええと…(絶句)」

混乱するS医院と混乱するスミコの???大会であった。

続く