一周忌 その1

母が亡くなって、今日でちょうど一年。
一周忌法要のため週末(土〜月)は福岡に帰省していた。

13日午後、恙無く法要を済ませることができたのち、父&姉一家4人&我が家の3人で宴会へ突入。
姉が予約しておいてくれた店は、料理が驚くほど美味しくかつ安くさらにボリュームも抜群の花丸居酒屋であった。
ただでさえ飲兵衛が揃っているのに、次から次にうまかもんが出てくるのでお酒が進むこと進むこと…。
母の話、甥っ子たちの近況、ドラ(息子・仮名)にまつわる‘明るい悩み相談室’など話題も尽きず。

程よく酔っ払い、この日私たち家族は父宅に泊まった。
大将(夫・仮名)は早々に爆睡、ドラも朝4時半起きだった割に粘っていたがじきに眠りの国へ。
父と私だけ深夜1時くらいまで居間で話していた。

一年前のことや母とのあれやこれやを思い出し、やはり父にも私にも後悔に似た気持ちがあるためか少ししんみり。

翌朝は父がいそいそと朝定食を用意してくれ(父は最近料理に目覚めていて、ほぼ毎日のように夕飯を写メールで送ってくるのである、進化を続ける78歳!)、ありがたく戴く。

14日の夜はとある温泉旅館を予約してあった。
佐賀県の佐里という鄙びた場所だが、ネットの評判はまずまずだし呼子が近いし(昼食に新鮮なイカ目当て♪)、こんな機会でもないとおじいちゃんと一緒の旅行はなかなかできないので、ドラには学校を一日休ませることにしたのだ(不真面目な親でスイマセン)。

果たして呼子イカは…期待以上の素晴らしさに4人で感動。
刺身は勿論、水イカのしゃぶしゃぶが極上だった!
ドラはイカの天麩羅のトリコとなり、普段はあまり魚介類を好まないのにイカ定食(大人一人前)をほぼ完食。

腹ごなしに呼子漁港をそぞろ歩きし、ぼちぼちと宿へ向かう。
ローカル線の旅なのでドラは俄然張り切り、運転席横(テツの一等席)に仁王立ちして車窓の眺めを満喫。
どんなところでも寝る大将は車内でも爆睡、父と私はお喋り。

そうこうするうちに佐里駅へ到着。
目指す宿は駅から歩いて2〜3分だった。
電話予約したときのやりとりで、素朴な田舎宿なのだろうなと思った通りの佇まい。
贅沢にも露天風呂付きの和室(しか空いていなかった)を頼んであったが、過度に期待はするまい…なんせ安いし…と思いつつ、案内された部屋に入る。
どうしてどうして、なかなかのものだった。

続く