K2のKは「奇跡」と「緊張」の頭文字? その2

待っている間はヒマでしょうがないだろうと文庫本を3冊持参。
以前読んだ(けど内容をすっかり忘れた)川上弘美さんのエッセイ「ゆっくりさよならをとなえる」、「中原中也詩集」、大将から借りた「野村ノート」。

なんとなくエッセイを選ぶ。
読み始めると覚えていた部分もあるがそうでない部分の方が多い。
わかっちゃいたけど私の頭はすっかすかなのである。
同じものを見ても読んでももう一度楽しめるとプラスに考えればいいかもしれんが…情けないなぁという感覚が強い。

自責やら反省やら自己嫌悪やらが自分の中にとぐろを巻いてきたので、友人にメールして気を紛らす。
スマも芝居も共に楽しめる友人たちが励ましのレスをくれる。

ありがてえ。

少し前向きな気持ちになってエッセイを読み進める。
その間もどんどん行列は伸びていく。

9時過ぎだったか、劇場の方がいらして諸注意を告げた後にカウントを取り始めてくれた。

ひたすら祈る気持ちである。

「今日の当日券は75枚を予定しております」
「お一人様2枚まで販売いたします」
「立ち見席まで販売を終了しますとキャンセル待ちになります」
「キャンセルは多くても数枚で全く出ない日もあります」
「ですからキャンセル待ちの整理券は10枚しかご用意しておりません」
「どうぞご了承ください」

先ほどの諸注意が脳内でこだまする。

胸がドキドキし、手にじっとりと汗を握る。

カウントが近づいてくる…数人前で係りの人が立ち止っている…?

なに?なんなの?(泣)

「これ以降、キャンセル待ちとなりますがよろしいでしょうか」

よろしいのかよろしくないのか判断できません!
泣きそうな気持になっていると係りの方が目の前に。

「お客様はキャンセル待ち8番となります」

…それは事実上の死刑宣告でしょうか?(号泣)

「お待ちになりますか?」

「…はい…」

当日券もキャン待ちも、2枚購入したい人が思っていたより多かったのである…やはり色んな意味で甘かったスミコなのである…(呆然自失)。

多くて数枚のキャン待ちで8番じゃ殆どアウトじゃん!
だけど10番以内には入ってるから待ってもいいよ、責任は持てんけど!ってポジションじゃん!

しかし私の二人後では「これ以上並んで頂きましても可能性はゼロに近いので…」という即刻アウト宣言が。

嗚呼無情!

嗚呼俺の馬鹿馬鹿馬鹿!

続く