怒涛の更新にて、K2感想も。(その1)

↓に、5日付&4日付の日記も更新しております。

今日は何故にあれこれ更新しているかと言うと、さすがに師走も6日を過ぎていろいろ焦り始め、それにもうすぐ短縮授業にもなっちゃうから今のうちに書いておかなきゃ!と駆け込みさるさるしておるわけです。

K2のことも早く書かなきゃ忘れちゃうし(正直もうかなり忘れてる…ってダメダメスミコ)、文章が支離滅裂でも的外れな感想ばかりでも書かないよりはましか?と思い立った次第。

さて。

もう2週間近く経ってしまったけど。
あの日は今思い返しても奇跡的だった…よく観られたよ、本当に。

ギリギリでキャンセル待ちが叶い、開演数分前に走って入場・着席したためお芝居冒頭からしばらくの間、息が上がったままというか…舞い上がりすぎて作品の世界に入り込むのが遅れてしまったのは、仕方ないけど勿体なかった。
しかしそれでも、観られて良かったことには変わりない。

剛と堤さんの二人芝居で、場面も一つだけというシンプルさ。
となると比べるつもりがなくても、どうしても二人の力量の違いは感じる。
滑舌の良さ、声の響き、台詞の説得力という点においては、舞台経験の差がおのずと見えてしまう。
二人が演じた役が対象的なキャラクターだったので(堤さんのハロルドは静、剛のテイラーは動)、自分が感情移入しやすかったハロルドに重心を置いてみたことも影響しているかもしれない。
極限状態で相手を鼓舞しながらも、焦燥と怒りを隠せないテイラー。
足を骨折し、自力で下山できないと悟りつつすべてを受け容れようとするハロルド。

そもそもどうしてこんなに異質な二人が友情を結んで共に登山していたんだろうか…と疑問が沸いた。
自分にないものに惹かれ合うのはわかるけど。
お芝居の終盤までテイラーのキャラクターがあまり魅力的に感じられなかったことも残念。
だからこそ最後に見つめ合い決断する二人が際立って輝き、心の変化していくさまを一緒に味わう醍醐味もあるわけだが。

描かれていない人物の細部をどこまで短時間で醸し出すかということが肝要なんだと思う。
舞台の序盤はこちらの準備が整っていなかったから、そのせいも大きいんだろうな。

ただ、二人の真剣勝負は迫力があった。
馬鹿話で励ましたり、打ち明け話をしあったり、最終的にお互いを深く理解して選んだ道が壮絶に美しかった。

続く