2か月

・本日は箇条書き形式で
・二ヵ月たって日常はほぼ震災前と同じリズムになっている
・リズムは同じでもアレンジは違っているけれど
・それでも張りつめていた糸は緩みがちで
・緩むことが悪いわけではないのだが忘れてはいけない
・忘れられるはずもないのに忘れてしまうのが人間だもの(みつお?)
・時折ふいにくる余震に「忘れるな」と戒められているように感じる
・戒めを懐刀にしたまま、考えて、行動して、笑ったり萌えたりもしよう
川上弘美さんの新聞連載小説「七夜物語」が終わってしまった
・珍しく一回も逃さず飛ばさず読み切った充実感
・震災後、この物語は一層奥行きを増したと思う
・311以降の新聞が通常の紙面では有り得ず、大きく様変わりしていた中で
・この小説を読むときだけは「断」ではなく「続」という感覚を持てた
・あの日以前とあの日以降
・時間はつながっているはずなのにズタズタに引き裂かれ連続性を奪われた
・そんなふうに感じた人は多いんじゃなかろうか
・当たり前にあると思っていた今日や明日が突然不安定なものに変わって
・当たり前にあると思っていた昨日まで実態のないものだった気がして
・そんな感覚を強く持ち続けると消耗してしまうから
・「普段通りのもの」を渇望するんだと思う
・本当は当たり前なんかじゃないんだと深部で認識しながら「普通」に暮らす
・その意味と意義は大きい
・それに最初に気付かせてくれたのが私にとってはこの小説だった
・甚大な被害、深刻な状況、辛く悲しい記事で埋め尽くされた新聞
・その片隅にそっと息づいてくれていたタンポポ、七夜物語
・昨日の朝刊に彼女の、連載を終えての記事が載っていた
地震後、書こうという気持ちに一切なれなかったこと
・3/16に被災地の方から来た葉書のこと
・「日常というものがまだこの世界にはちゃんとあるのだと思える」
・TVも新聞も悲しすぎて見られないけど連載小説だけは読んでいると
・書いていいのだと許された気持ちでした、と川上さん
・これは大切に保存しよう
・「終わりと始まり」という池澤夏樹さんの記事と一緒に
・3/15付の大江健三郎さん、中井久夫さんの記事や
・3/25と31日のミタニンコラム(ありふれた生活)も切り抜いてある
・鼻笛トーマス、逢えなかったけど妄想したから逢った気になってる
タンポポにもトーマスにも感謝しつつ当たり前ではない普通を押し頂く