さーよーならー夏の日ー

明朝、大将(夫・仮名)とドラ(息子・仮名)が山陰地方の旅から帰ってくる。
つまりそれは、私の夏休みの終わりを意味する…ううっ。
楽しかったな、金〜土〜日。
ともかく今日いっぱいはフリータイムを満喫する所存。

ところでワタクシ、昨日生まれて初めて赤門というものをくぐってまいりやした。
東大でちょっとお勉強を…ではなくて、クリエイターズトークというものを聴いてきたんでやんす。
中身は、お馴染み天野祐吉さんとTUGBOAT麻生哲朗さんとの公開トーク
昔々自分自身が広告業界のはしくれにいたこともあり、しかも麻生さんといえばスマとの関連もある方(ホテルビーナスの原作&脚本や、歌詞も幾つか提供)なので、友人の誘いにホイホイのって出掛けたわけでおま。(なんだか語尾が変ですよ)

会場は大学生と思しき人が大半で、その多くが広告業界を目指していそうな独特な熱気がムンムン漂う中、始まりを待つ。
現れた麻生さんは、スマの上二人と同学年のようだから(いちいちスマを引き合いに出さんでも…)、普通に考えれば40手前の「おっさん」のはずなんだがこれがまぁ非常に爽やかで若い。
見た目も良く喋り方も良く、作っているCMがまたいちいち良く、なんだか参った。

ここでいう「参った」ってのは「惚れた」という意味じゃないっすよ。
なんというのかなぁ、好きな仕事を生き生きとしている人間ってのは輝いているんだなぁと。
もちろん苦労や悩みや葛藤はあるんだろうけど、くすんでいないし澱んでもいない。
こんなふうに生きていける人もいるんだなぁと思い、宇宙飛行士でも見るかのような気持ちで約2時間を過ごした。

私の周りには、理不尽な会社に振り回され精神的に追い詰められている人間が少なからずいる。
それでもその仕事を辞めるわけにはいかず、計り知れない閉塞感と日々戦っている。
仕事に限らず、様々な状況を打破できずうずくまる姿も沢山見てきた。
そんな人たちの力になりたいと思ってもほとんど何もできず、私自身も落ち込んだり憂鬱になったり…。

だから、確固たる目的を持ち毎日を力強く前に前に進んでいる(ように見える)人が、物凄く眩しかった。
ひがんだわけではない。
そんな人がいてくれなくては困る、と思っている。
できることならドラにはそんな人生を送ってほしいとも思う…親ならばきっと誰しもそう願う。

だけど実際、そうでない生き方を強いられる(と言い切ってよいのかどうかはわからないけど)場合が多いんじゃないだろうか。

とても興味深いお話を聴きユニークなCM映像を眺めながら、頭の片隅で思ったことは、澱んでいてもくすんでいても社会の下支えになっている人たちが愛しくてしょうがない、ということ。
精神的にやられてしまうほど必死にもがく人と、それをどうにかなんとか支えようとする人が、愛しくてしょうがないということ。

だから…(ここから一気に話が飛躍することをお許し下さい)。
今年の27時間TVは特別に愛おしいものになったのだ。

(ナイナイの)岡村さんがどんな状況で仕事を休むに至ったのかは知る由もない。
ただひとつハッキリしているのは、彼が精神的に追い詰められ(鬱病に陥り)、相方の矢部さんがその間必死に二人分の仕事をこなし、無事に岡村さんは仕事復帰ができて27時間TVの司会を任されるまで回復したということ。

お笑い番組にもお笑い自体にもまったく明るくない私だが、岡村さんが仕事を休んで以降ものすごくナイナイが気にかかり、矢部っちへの感情移入が激しくなった。

それは、物心ついたときから精神疾患を抱えた母と暮らした経験のためだと思う。
(母の場合は鬱病でなく躁鬱病で、症状も回復傾向も対処法もまるでちがうけれど、本人も回りも精神的に追い込まれていくという点では共通している。)
ひとことで言うと「他人事でない」感覚だったのだ。

やべっち、がんばれ…とずっと思っていた。
おかむらさんが復帰した日にも泣いてしまったし、27時間のラストもまんまと号泣してしまった。

もうひとつ言ってしまうと、2年前に亡くなった母だけではなく…近しい人がこの春以降うつ病に片足を突っ込んだことも大きかった。
(まだ詳細を書く気にはなれないけど、今は随分安定したのでご安心ください!)

本当にとても身勝手にやべっちを「心の友」だと感じている。
まったく似たところなんてないけれど。
最後の「面白かったよね?」がカッコよすぎてまた泣けた(涙もろすぎる自分に内心かなり苦笑しつつ)。

中居さんやSMAPが沢山出てくれて楽しかったし、ぐだぐだなところもあったけど全体的に(私にとっては)かなり面白かった27時間TV。
でもそれだけじゃなかった27時間TV。
やっぱり改めて感想かくかなぁ…今日しかチャンスはないしなぁ…。

ま、とりあえず一度更新!