イタイ話

え〜、世の中には色々な「痛い」がございますが〜。
カタカナで書く「イタイ」は「なんらかの感情が突出し過ぎていて一般的には理解されにくく、場合によっては嫌悪感すら招くこともある」状態を指しているように思います〜。

なんでかしらんが落語の枕みたいな書きだし。
多分これは痛さを紛らすため…いやほんと、参りました。
イタイんです私。

おや、知ってる?とっくにばれてる?
スミコがどれだけスマに対してイタイか、この愚日記を読んだことがあればコドモでもわかるって?

そりゃ認めますよ、ほんとイタイっすからね。
でも今日はそっちのイタイじゃありませんの。
実質的な肉体の痛み。
具体的に申しますと…ああ申したくない…書きたくない…しかし書かねば先に進めない…えいっ、覚悟を決めて書くのだ!

そうです私は「巻き爪」なんですっ!!

おやお客さん、巻き爪をご存知ない?
それはなんという幸せな人生でしょうかしら…私なんざ生まれてこの方ずーっと巻いてますからね、足の親指の爪が!
遺伝なんです、しょうがないんです、うまく付き合えばなんてことないんです。

しかし…ちょっとしたキッカケで歩くたびに拷問並みの苦痛に苛まれることになる、それが巻き爪…。

要は深爪をしなけりゃいいんです、さらにそこを踏まれたりぶっつけたりしなければなんとかやり過ごせるもんなんです。

ところが。
やっちまったんですよバカスミは久方ぶりに。
多分20年ぶりくらいかと…とある風呂上がり、ぼーっと爪を切っていてハッと気づくと右足親指を深爪。
いかん!と思いましたが何しろ長いこと巻き爪の恐ろしさを忘れて生きていたので「まぁ大丈夫じゃろ」と放置してしまったのです…うう。
そして七日ほど過ぎた頃、そこを思いっきりドラ(息子・仮名)に踏まれてしまったのです…偶然とはいえ我が子とはいえ、一瞬殺意を覚えるほどの痛みが…!

道の真ん中でうずくまる母を見て「ど、どうしたの?」と驚くドラに「まき…まきづめが…まきづ…」と息絶えそうになりました(実話)。

その後順調に悪化し(順調ちゃうわ!)そーっと触るだけでも激痛が走るのに、ベランダに出るときポンと親指をぶつけてしまったのです、サンダルの角に。

「…終わった…」そう思いました(実話)。

そこですぐに病院に行け!って話なんですが。
それが連休に突入するタイミングだったんですよ、先週の。
23〜25日まで伊東の保養所に行く予定になっていて「歩くと痛いけど温泉行きたい」「温泉治療」「温泉温泉♪」なーんて、都合のよい方にばかり強引に考えて消毒液とバンドエイドを持参して出掛けちまったわけです。

触らなければそう痛くないけど靴下を履くのも辛い=靴を履いて歩くのはもっと辛い=極力歩かない=温泉で食っちゃね生活=お酒飲んで海の幸食べて痛みを忘れたフリする三日間でござんした=全体的にダメ人間。

じゃあ週明けの月曜に行けばいいでしょ、病院に。
消毒したって絆創膏貼ったって素人治療じゃどうにもならず、化膿が激しくなってまいりましたし…酒か、酒が悪かったのか!(いいえ、自分が悪いのです…。)

ところが月曜も火曜も私は動けなかった。
怖くて行けなかったんです、ああもうコドモ以下ですよダメすぎますよ!

しかし昨日。
大好きな俳優さんである香川さんがこれから歌舞伎の世界に挑戦すると、悲壮なまでの覚悟を見せて下さったので…(ってどんな理由だよ!)私もやらねばならぬ!と決意したのです…(どこまでもバカスミ)(これでも照之と同い年)(えっ!!)

近所の皮膚科は混んでいて、待ち時間がたまらん恐怖…。
あんまり生々しく書きたくないのでポイントだけにしますけど、とにかく爪が肉に刺さって化膿しているわけで、薄布が擦れてもひーっと言いたくなるのに、治療となると他人様(お医者様だよ)に患部を触られるっつーかグイッとやられるっつーか、ああもうもうもう!

順番が来まして。
診察室に入りまして。
簡単に状況説明→ははぁん、これは痛いですね→ハイそうなんです→今日はテーピングしかできませんよ、まずは化膿したところを抑えますから→わかりました→ではテーピングを。

とても優しい女医さんでした。
おそらく当方と同年代、落ち着いていて頼りがいのある雰囲気の理想的なお医者様。
最初はこちらも必死で落ち着いた素振りをしておりました。

しかしやはり、我慢できなかった…テーピングのためにちょいと足指を固定された瞬間に「うぁぁぁっ」と声が出てしまい…。

「痛かったですよね、ごめんなさい。終わりましたよ」と言われたときには涙がボ〜ロボロ。
病院で泣くなんていつ以来だ…出産か、そうだ多分あのとき以来だ。
全く異質の痛みですけどね、少なくとも出産は拷問系ではありません(と思う)。

ともかく、第一段階はクリアしました。
数日間、風呂上がりに自分でテーピングして塗り薬をつけ(ひぃぃ…)、痛み止め&化膿止めを服用したのち再度病院へ行くのです。
頑張ります、誰の役にも立たない頑張りだけど(泣)。
これぞ自業自得な次号地獄…うううう。

TVでスマを見ているときだけが足の痛みを忘れられます(実話)。
その他の時間は親指に心臓があるような感じです…ドクンドクン(グスングスン)。

「時間たっぷりあるじゃん、だいじょうぶだよ」(中居リーダー、北京にて…真夜中に一人でジタバタするほどカックイかった!)とかね、ぷっすまで見たつよぽんVS木村アニキの懐かしい映像とかね(なんてカバエエんだ!)、買ってきたTVガイドとかね(キリがないと思いつつ買っちゃうのよね!)、麻酔になりそうな言葉やら画像やらを胸に描いて乗り越えてみせます。

…最後はやっぱりイタイ話だったというオチ。